研究課題/領域番号 |
08277102
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
杉野 明雄 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (90231737)
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研究分担者 |
石見 幸男 三菱化学生命科学研究所, 主任研究員
釣本 敏樹 奈良先端科学技術大学院, 大学・バイオサイエンス研究科, 助教授 (30163885)
吉田 松年 名古屋大学, 医学部, 教授 (70090420)
杉本 勝則 名古屋大学, 理学部, 助教授 (90192616)
大森 治夫 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (10127061)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1999
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キーワード | 真核生物染色体複製機構 / Leading鎖複製装置 / Lagging鎖複製装置 / DNAヘリカーゼ / Mcm2-7蛋白複合体 / Cdc7 / Dbf4プロテインキナーゼ / チェックポイント制御 |
研究概要 |
真核生物染色体DNA複製機構を詳細に研究するため、本研究ではLaggng鎖複製装置の根本である、DNAポリメラーゼα-プライマーゼ複合体、DNAポリメラーゼδ複合体の形成、Leading鎖複製装置の中心と考えられるDNAポリメラーゼε複合体の形成、及び、各々のポリメラーゼ複合体と相互作用している新しい複製酵素及び因子であるCdc45、Dpb11、Sld2-5、Psf1蛋白の同定とそれらの複製反応における機能を詳細に解析した。複製開始と鎖伸長反応を制御している、Cdc7/Dbf4プロテインキナーゼ及びMcm2-7複合体を精製し、これらの複合体の複製反応における機能解析を行い、Cdc7/Dbf4プロテインキナーゼがS期やDNA修復チェックポイント制御に関与するRad53プロテインキナーゼと直接相互作用し、そのプロテインキナーゼ活性を制御していること、又Mcm2-7の亜複合体にDNAヘリカーゼ活性があることを明らかにし、この複合体が、複製フォークでヘリカーゼとして働いているとする仮説を提唱した。S期やDNA修復チェックポイント制御に関与する複製因子や修復因子を単離同定し、その各々の蛋白がチェックポイント制御機構にどのように機能しているかを詳細に研究した。最後に、DNA上に存在する、様々な障害を乗り越えて、複製する新しいタイプのDNAポリメラーゼを数種単離同定した。
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