研究課題/領域番号 |
08282103
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研究種目 |
重点領域研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
湊 長博 京都大学, 医学研究科, 教授 (40137716)
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研究分担者 |
烏山 一 東京都臨床医学総合研究所, 室長(研究職) (60195013)
谷口 克 千葉大学, 医学部, 教授 (80110310)
桂 義元 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (90027095)
阪口 薫雄 熊本大学, 医学部, 教授 (70192086)
斉藤 隆 千葉大学, 医学部, 教授 (50205655)
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キーワード | 低分子G蛋白 / クローン増巾 / 抗原レセプター / シグナル伝達 / コミットメント / Tリンパ球 / Bリンパ球 / 胸腺外分化 |
研究概要 |
リンパ球に選択的に強発現される低分子G蛋白Rap活性化蛋白(Spa-1)が、リンパ球の増殖性細胞周期への進入と離脱に伴って特徴的な発現制御を受けていることを明かにし、免疫細胞の分化と免疫応答に特徴的なクローン増幅の制御の分子機構の手掛かりを得た。さらに、抗原レセプター(TCR,BCR,pre-BCR)に会合するシグナル伝達分子である、Jak3チロシンキナーゼ、α4/フォスファターゼ、LOK/STキナーゼについての解析から、これらが自己反応性細胞の負の選択、Bリンパ球の生存と維持、プレーBCRを介する前駆B細胞のシグナル伝達に各々エッセンシャルな役割をはたしていることが明かとなった。新たに試験管内で、リンパ球のコミットメントと分化能を検出する実験系(Multilineage progenitor解析法)を開発し、これによって、T細胞系列へのコミットメントが、造血系の前駆細胞が胸腺組織へと移行する以前に起ることをはじめて明らかにした。他方、一部のT細胞は胸腺非依存性に分化を遂げるが、Invariant Vα14遺伝子のトランスジェニックおよびノックアウトマウスの解析から、同α鎖遺伝子がNKT細胞と呼ばれるこれら特異なT細胞亜群の分化と発生に不可欠であることが明かとなった。
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