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1996 年度 実績報告書

知覚・認知機能の成立機序に関する心理学的・障害学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08301006
研究種目

基盤研究(A)

応募区分総合
研究機関東京大学

研究代表者

河内 十郎  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30083710)

研究分担者 大六 一志  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (10251323)
丹野 義彦  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (60179926)
望月 登志子  日本女子大学, 人間社会学部, 助教授 (70060671)
鳥居 修晃  聖心女子大学, 文学部, 教授 (50015012)
鹿取 廣人  帝京大学, 文学部, 教授 (80012300)
キーワード失読 / 視覚性呼称障害 / 自伝的記憶 / 前頭葉 / 主観的輪郭 / 開眼受術者 / 心の理論 / 自閉傾向
研究概要

1.脳損傷者班は、左側頭葉内側病変により非古典型純粋失読と視覚性失読を呈した奨励を対象に漢字認知と絵の認知とを詳細に検討し、漢字の失読と視覚性呼称障害が類似の機序で生じていることを明らかにした。またウイルス性脳炎により重度の前行性健忘と自伝的記憶に関する選択的障害を示す症例をSPECTで検討し、両側前頭葉の血流低下を確認し、自伝的記憶の障害と前頭葉機能低下との関係を考察した。
2.開眼受術者・弱視者班は、幾何学的な平面図形を視覚で識別できるようになった開眼受術者の錯視図形の知覚能力を検討し、当初は主観的輪郭に囲まれた領域の「輪郭」と「形態」の知覚が困難なものの次第に知覚できるようになったが、それでも主観的輪郭の領域と誘導図形の領域とが同一平面に併置していると捉えていることが明らかにされた。
3.発達遅滞班は、自閉傾向を伴う知的発達遅滞児数名を対象に、他者の知識を推定する能力について検討し、従来の知見に反して、課題状況によっては他者の知識を推定する能力が認められる場合があることを明らかにした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 河内十郎: "知能とは" CLINICAL NEUROSCIENCE. 14・1. 14-16 (1996)

  • [文献書誌] 河村満: "高次機能障害と画像診断(失語を例として)" Medical Practice. 13・4. 561-564 (1996)

  • [文献書誌] 河村満: "前頭葉病変による行為障害-症候学と神経学的モデル-" 神経心理学. 12・2. 114-120 (1996)

  • [文献書誌] 河村満: "アルツハイマー型痴呆における行為障害の特徴" 老年精神医学雑誌. 7・8. 871-878 (1996)

  • [文献書誌] 鳥居修晃: "先天盲の開眼手術後における立体視の知覚" 心理学評論. 38・4. 581-605 (1995)

  • [文献書誌] 望月登志子: "先天盲開眼者における鏡映像の定説と知覚" 基礎心理学研究. 15・2. 71-80 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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