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1998 年度 実績報告書

阪神大震災におけるボランティア活動の全貌とその中長期的インパクト

研究課題

研究課題/領域番号 08301008
研究機関京都大学

研究代表者

杉万 俊夫  京都大学, 総合人間学部, 教授 (10135642)

研究分担者 矢守 克也  奈良大学, 社会学部, 助教授 (80231679)
渥美 公秀  大阪大学, 人間科学部, 助教授 (80260644)
樫村 志郎  神戸大学, 法学部, 教授 (40114433)
金井 壽宏  神戸大学, 経営学部, 教授 (80135780)
岡田 憲夫  京都大学, 防災研究所, 教授 (00026296)
キーワードボランティア / 阪神大震災 / 日本社会 / グループ・ダイナミックス / 社会心理学 / 社会的表象 / 救援活動 / 災害
研究概要

3年計画の最終年度に当たり、(1)一般救援ボランティア、(2)専門職ボランティア、(3)ボランティアのコーディネートを行なったボランティア組織の各々について、阪神大震災後における活動内容を集約するとともに、今後の動向を理論的に展望した。まず、(1)については、704団体のデータを収集・整理した結果、震災を契機に新たに形成された団体は、全体の3割程度であり、その他多くの団体は、従前からの団体を母体として派生的に形成されたことが明らかにされた。また、被災地内部では、従前からの団体とほぼ同数の新規団体が誕生し、それに、主として、従前からの団体が被災地外部から参入するという全体像が得られた。(2)については、医療・看護、まちづくり、生協活動、マンション復興、交通の各領域における専門職ボランティアについて、徹底的な事例研究を行ない、震災時の活動内容と今後に向けての指針を整理した。(3)については、神戸市、芦屋市、西宮市のそれぞれにおいて、ボランティアのコーディネートを行なった組織について事例研究を行ない、多数の団体をネットワーキングしたプロセス、および、行政機関との連携プロセスについて、活動内容と指針を整理した。併せて、今後の指針を提言するための参考として、全米災害救援ボランティア機構についても資料を収集した。最後に、社会的表象理論、新しい「公共」概念、エスノメソドロジー、ネットワーキング組織論、実践的グループ・ダイナミックスを基に、本研究の成果を理論化した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 明石照久: "こうべまちづくりセンターの復興まちづくり支援事業" 都市政策. 95 (印刷中). (1999)

  • [文献書誌] 芦塚格: "ケミカルシューズ産業の模索" 阪神大震災研究. 3. 64-78 (1997)

  • [文献書誌] 渥美公秀: "広域ボランティア組織の展開" 阪神大震災研究. 2. 287-300 (1997)

  • [文献書誌] 渥美公秀: "グループ・ダイナミックスとボランティア研究" 大阪大学人間科学部紀要. 印刷中

  • [文献書誌] Jon,H.: "DISASTER STRESS OF THE 1995 KOBE EARTHQUAKE" Psychologia. 40. 192-200 (1997)

  • [文献書誌] 金井壽宏: "コープこうべにおける「愛と協同」の理念の浸透" 組織科学. 31. 29-39 (1997)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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