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1997 年度 実績報告書

民族関係における結合と分離の社会的メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 08301015
研究機関大阪市立大学

研究代表者

谷 富夫  大阪市立大学, 文学部, 助教授 (30135040)

研究分担者 山口 直美  琉球大学, 法文学部, 講師 (90264465)
西田 芳正  大阪府立大学, 社会福祉学部, 講師 (10254450)
稲月 正  北九州大学, 外国語学部, 助教授 (00232512)
西村 雄郎  広島大学, 総合科学部, 助教授 (50164588)
篠原 隆弘  鹿児島大学, 法文学部, 教授 (10041089)
キーワード民族関係 / エスニシティ / コミュニティ / 在日韓国・朝鮮人 / 定住外国人 / 生活史 / 生野区 / 猪飼野
研究概要

今年度の研究は、大きく分けて3つの方向で行われた。
第1は、昨年度に引き続き、大阪府在住の在日韓国・朝鮮人の生活史調査である。これまでに聞き取ることができた生活史は、前年度までのものを合わせて、結局、約60人に上った。そして、これらのテープおこしとスクリプトの作成を、今年度内ですべて完了させることができた。生活史データの収集はこれでいちおう終了とし、来年度は、補充調査の他はデータの分析に集中したい。
第2は、これも昨年度からの継続で、都市自治体の外国人住民施策の現状把握を試みた。今年度は、大阪市、神戸市、京都市、名古屋市、豊田市、福岡市を訪問し、聞き取りと資料収集を行った。また、これと平行させて、近畿6府県の全自治体を対象に、外国人施策に関する統計的調査を実施した。これらのデータの分析は、来年度に行う予定である。
第3は、大阪市生野区旧猪飼野地区における訪問面接調査である。生野区は区民人口の約25%(4万人)が在日韓国・朝鮮人であるという、日本最大のエスニック・コミュニティであるが、その中でもとりわけ在日韓国・朝鮮人の人口密度が高い地点が旧猪飼野地区である。今回は、そこの日本人住民を対象として、コミュニティ意識と民族関係に関する標本調査を実施した。選挙人名簿から300サンプルを無作為抽出し、結局、198の有効票(66%)を得ることができた。来年度は、データの分析と平行させて、同じ地区で在日韓国・朝鮮人を対象とする同様の調査を行う予定である。ただしその場合、母集団の設定が最大の課題であり、不確定要素がなお少なくない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 谷 富夫: "エスニシティ研究における「世代間生活史法」の試み" 社会情報. 7・2(発表予定). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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