研究課題/領域番号 |
08301022
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 総合 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
三輪 定宣 千葉大学, 教育学部, 教授 (80036665)
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研究分担者 |
神田 修 山梨学院大学, 法学部, 教授 (10062770)
伊津野 朋弘 日本女子大学, 文学部, 教授 (90002542)
松平 信久 立教大学, 文学部, 教授 (70097228)
中野 光 中央大学, 文学部, 教授 (90100453)
黒澤 英典 武蔵大学, 文学部, 教授 (70094969)
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キーワード | 教員養成 / 教員採用 / 教員の年令構成 / 教員需給 |
研究概要 |
3年計画の初年度である本年度の研究課題の重点は、少子化・児童生徒数減に伴う教員採用の激減が、学校現場にいかなる教育問題を生み出しているかを実態的に即して解明することであった。 この研究目的の達成のため、特に学校の事例調査を重視し、11名の研究分担者(代表者を含む)が都県別の研究班に分かれ、各班は、他の研究協力者の協力も得て、教員からのヒアリング、資料収集・分析、研究討議など、地域の実情に即し多彩な研究活動を行った。それぞれの成果は、定期的な研究総会において交流・集約され、研究討議が深められた。 今年度の研究で得られた知見の概要は以下の通りである。 第1は、総じて、学校の教員の年齢構成が極端にアンバランスになっており、特に若い20代教員の不足が学校運営や教育活動に深刻な影響をもたらしている。 第2は、反転して、団塊の教員層が一斉退職する近い将来、急激な教員需要、若い教員の大挙採用は確実であり、教員養成の不足、若い教員の過剰などから、さまざまな困難な問題の到来が予想される。 第3は、このような状況、見通しから、長期的視野のもとに、教員の年齢構成の悪循環を断つ方策、とりわけ教員採用の平準化が切実な政策課題として浮かび上がっている。 第4は、教員の年齢構成の教育的意義をさらに解明するためにも、教員の加齢による力量の変化や特徴の研究が今後の課題として明確になった。
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