研究概要 |
本研究の目的は、女性科学研究者をとりまく研究環境の実態を男女比較を通じて明らかにして、その改善のための方策を検討することにある。この目的に向け、今年度実施した研究は以下の通りである。 1,アンケート調査 調査対象;日本学術会議7部門にわたる40余の登録学会の男女会員5000名 抽出方法;男女別、部門別に抽出率を設定した上での無作為抽出 実施方法;郵送による送付、回収 調査期間;平成9年2月12日〜平成9年2月21日 調査項目;(1)対象者の基本的属性について、(2)学会活動・論文などについて、(3)研究を実際に行っている環境について、(4)研究者となるにあたってのきっかけや促進要因、阻害要因などについて、(5)就職や勤務状況などについて、(6)ライフサイクルについて、(7)研究環境における差別などについて 回収結果;有効回答数 2023票(有効回収率 40.46%)(3月25日現在) 2,学会別状況調査 調査内容;(1)学会員の年齢別・男女別構成、(2)男女別学会誌投稿状況・論文掲載状況、(3)評議員・理事等の役割の担い方、(4)若手研究者養成にどのような努力が払われているか なお、来年度は、1,2,の分析を行うほか、3,小数例の聞き取り調査を実施する予定である。
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