研究課題
本年度は、脳の肉眼的構造について、3名の健常者のMRIを撮影し、その写真をスキャナーでデジタルデータに変換した。この2mmスライスの詳細なデータを元に脳の三次元データを作成し、これに、脳機能のデータを組み合わせられるように、各部位に分けたデータとしても、作成した。これらの成果を、前年度に行った脳のスライス標本と照合する作業を開始し、継続的に行っている。脳機能については、先行研究の文献や資料を収集して、コンピュータに入力し、画像データと関連されていく作業を継続的に行った。マルチメディアデータベースを構築する際の基本構造として、どのような設計をするかについて、現在主として用いられている形式について、それぞれの開発用のソフトウェア(オーサリングソフトウェア)を用いて試験的なデータベースを構築して、それぞれが、どの程度の機能を持っているか、使用者にとっての操作が容易で分かり易いか、データの量についての制限はどうか、閲覧する際の速度はどうか、などについてテストを行った。また、近年のインターネットの普及を考えて、WWWを通しての公開ができるようなシステム構築についても検討し、ソフトウェアの選定や一部でテストを行って、その機能や操作性を調べた。