研究課題/領域番号 |
08301032
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 総合 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
菅原 憲二 千葉大学, 文学部, 教授 (00162850)
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研究分担者 |
矢野 達雄 愛媛大学, 法文学部, 教授 (00136300)
田島 佳也 神奈川大学短期大学部, 商学科, 教授 (40201610)
冨善 一敏 国文学研究資料館, 史料館, 日本学術振興会特別研
飯塚 一幸 佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (50259892)
安藤 正人 国文学研究資料館, 史料館, 助教授 (90113422)
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キーワード | 浦方社会 / 網主・網子関係 / 村君 / 鰯網 / 浦触 / 庄屋抜地 / 村方文書の引き継ぎ / 文書の伝存状況の記録 |
研究概要 |
(1)7月に研究会を開催し、田中家文書を中心にした研究報告を行い、またこれまでの調査の要約と研究成果を確認し、本補助金による研究目標について確認した。 (2)8月18日〜22日にかけて、宇和島市三浦において田中家文書の集中調査合宿を行った。詳しくは田中家文書調査会の機関誌詳細は『三浦通信』第4号に掲載したが、本調査の特色は最近の古文書調査で重視されている、史料が伝存してきた状況を記録しながら目録を作成する点にある。すなわち文書の所在場所(元隠居所、箪笥、抽斗など)の記録から文書を取り出す作業をビデオに撮影し、かつスケッチをとり、記録用紙に記入し、それらを目録作成に活用しようとするのである。このような調査は東日本ではかなり普及しているが、西日本ことに愛媛県下の調査では唯一であり、また浦方文書ではその例を聞かない。このことは『日本歴史』585号でも取り上げられ特記された。 (3)11月25日〜29日にかけて、宇和島市三浦において田中家文書のマイクロフィルム撮影、および松山市の県立図書館において近代初期の愛媛県行政資料中の漁業制度調査資料等、漁村関係文書のマイクロフィルム撮影を行い、史料蒐集を行った。 (4)調査合宿において作成した文書のデータを順次パソコンのデータベースに入力して、整理し、伝存状況の把握と目録作成のための準備を進めた。 (5)補助会支給以前から進めていた主要文書の原稿作成をすすめ、史料集の刊行のための研究会を月約2回のペースで開催した。また読み合わせの終わった原稿は順次パソコンのテキストデータとして入力している。
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