研究分担者 |
平 雅行 大阪大学, 文学部, 教授 (10171399)
工藤 敬一 熊本大学, 文学部, 教授 (50040473)
岡田 荘司 国学院大学, 文学部, 教授 (60146735)
榎原 雅治 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (40160379)
上村 喜久子 名古屋短期大学, 教授 (10160219)
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研究概要 |
1,諸国一宮の現地合同調査 (1)陸奥国一宮塩竈神社・出羽国一宮大物忌神社・肥前国一宮河上神社・同別当寺実相院・同国一宮千栗八幡宮などに赴き,所蔵文書のあり方などについて,参加者全員による集団的・総合的な検討を行った。 (2)これらの調査を通じて,例えば河上神社文書の「一宮」の記載がいずれも後になって書き込まれたものであるなど,文書原本と現地調査に基づく抜本的な再検討の必要性を確認した。 2,研究会の開催 (1)現地調査などと併せて計3回の研究会を開催し,諸国一宮の実態分析や,中世諸国一宮制に関わる多様な問題について集団的な検討を行うとともに,今後の研究の勧め方や問題点などについて協議を行った。 (2)今年度取り上げた主なテーマは,陸奥国塩釜神社・出羽国大物忌神社・下野国一宮香取神社・周防国一宮玉祖神社・豊前国一宮宇佐八幡宮・肥前国一宮河上神社・薩摩国新田八幡宮・大隅国一宮正八幡宮と,中世日本紀及び諸国一・二宮制の成立についてなどである。 3,基礎的データと文献の収集・整理 (1)昨年度に続き,神道関係書などから,基礎的データとして必要な中世諸国一宮関係記事を収集・整理した。 (2)同じく昨年度に続き,本研究の共同利用を念頭に置いた一宮関係の文献目録と文献の整備・収集に努めた。 4,研究分担と分担内容についての具体的な確認と個別調査の推進 (1)報告書の作成を念頭に置いて,具体的な研究分担と調査項目につき,最終的な調整・協議と確認を行った。 (2)昨年度に続き,各人が分担する地域や一宮などについて引き続き,個別に調査・検討を進めた。
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