研究課題/領域番号 |
08301034
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
山泉 進 明治大学, 法学部, 教授 (10130840)
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研究分担者 |
森山 誠一 金沢経済大学, 経済学部, 教授 (70097400)
上村 希美雄 熊本学園大学, 経済学部, 教授 (50193842)
太田 雅夫 桃山学院大学, 教育研究所, 教授 (70081205)
杉原 四郎 甲南大学, 名誉教授 (60068020)
吉田 悦志 明治大学, 政治経済学部, 教授 (40210679)
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キーワード | 初期社会主義 / 堺利彦 / 岩崎革也 / 大逆事件 / 平民社 |
研究概要 |
本研究課題は、「社会主義」思想の日本社会に及ぼした影響について、その受容期にさかもどり比較思想史的に研究することを目的としている。 1997年度の研究計画は、第一には岩崎革也文書の整理・解読であり、第二には「平民社」創立者の堺利彦の著作文献の作成と、その思想的特質を解明することであった。そして、これらの研究課題を実現化するために、97年10月10日より13日まで秋田・仙台で合同研究会を開催した。 まず第一の課題については、東京の山泉進を中心に梅森直之らと協同して幸徳秋水、堺利彦書簡の解読を終了させ、また、同志社大学人文科学研究所の田中真人を中心とした解読グループが、北一輝・高畠素之等の書簡の解読を終了させた。秋以降、パソコン入力を進め相互の解読エラー・チェックを行っている。全体の成果は来年度単行書として出版予定である。 第二の課題については、研究分担者の協力をえて、『初期社会主義研究』第10g(1997年9月刊)に「堺利彦著書目録」として掲載した。生前期に限っているが、「著述書」「記述書」「リ-フレット・パンフレット」の三分野に分類し、「著述書」については、梅森直之・堀切利高 協力者「訳述書」については岡崎一、「リ-フレット・パンフレット」については山泉進が担当しまとめた。とりわけ、岡崎一「訳述書」は、大原社会問題研究所の向坂文庫所蔵の堺利彦蔵書の原本にあたりその翻訳状況について詳細な調査を行った。なお、没後目録については、次年度号に掲載予定である。また、第10号には、山泉論文「観音峠をこえて」を掲載し、堺利彦の岩崎革也宛書簡を紹介しながら、平民社時代の堺利彦の動向を研究している。
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