研究概要 |
本年度主作業の一つは,阪神・淡路大震災に関わる地震被害資料の収集であり,昨年度に続いて博物館・収蔵施設などにおける被害状況の調査を行った。同時に,阪神地区における復興事業に伴う埋蔵文化財調査資料の収集をすすめてきた。 それと共に,全国的な考古学的調査例からの地震災害資料の収集作業を行ってきた。既発表の調査報告書からの集中的な検索作業を実施してきた。これらの中には,従来注目されてこなかった資料も得られている。 これらの作業を通じて、地震列島日本の土地に刻まれた災害のあり方が考古学的にも多くの示唆を与えるものがあることが判明してきた。逆に,考古学的年代基準などに幾つかの知見が得られるようになってきている。
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