研究課題/領域番号 |
08301039
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 総合 |
研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
表 章 法政大学, 文学部, 教授 (20061004)
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研究分担者 |
落合 博志 国文学研究資料館, 助教授 (50224259)
山中 玲子 東京大学, 留学生センター, 助教授 (60240058)
三宅 晶子 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (20181993)
竹本 幹夫 早稲田大学, 文学部, 教授 (90138181)
片桐 登 法政大学, 第一教養部, 教授 (70061158)
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キーワード | 能役者 のうやくしゃ / 演能記録 えんのうきろく / 能番組 のうばんぐみ / 役者付 やくしゃづけ / 書上 かきあげ |
研究概要 |
本研究の基礎資料は、(A)われわれグループが以前に実施した共同研究「演能記録の全国的総合調査と演能年表の作成」の成果と、(B)それに新たに追加する各種の能役者資料である。国文学研究資料館の大型コンピュータに収めてあったAを、新規に購入して本研究の本拠たる法政大学能楽研究所に置いたパソコンに複写する作業は、平成9年10月に終了した。引き続いて演能記録集成を主目的とした旧成果を出演者索引向きに編成し直す作業に取り組んでいるが、この作業は主たる担当者の勤務先変更のためやや遅れ、本年度に終了の予定だったのが明年度半ばまでかかる見込みである。 Bの各種の能役者資料の追加は、江戸期刊行『武鑑』所載の能役者記録のデータ化と、『ふれながし御能組』や『寛文細川能番組』などの演能記録に基づく出演者記録のデータ化を、協力者の助力を得て精力的に進め、『武鑑』の分からの採録はほぼ終了した。演能記録の分は、新たに存在の判明した記録が続出し、それらを網羅的にデータ化することは限られた期間と費用では困難と判断されたので、比較的資料の少ない地方諸藩の記録を優先しつつ進めており、明年度末まではそれを続けることになろう。 一方、最終目標である『能役者総覧』の雛形として、旧成果の一つである「江戸初期能番組七種」に基づく演者名索引を代表者が作成し、立方分(シテ・ワキ・狂言)については『能楽研究』21号(平成9年5月刊)に発表する。囃子方分も引き続いて同誌22号に発表する予定で、それへの反響を確かめた上で、『能役者総覧』の形態を決定したい。
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