研究課題/領域番号 |
08301041
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
國重 純二 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50094264)
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研究分担者 |
富島 美子 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (00164533)
巽 孝之 慶応義塾大学, 文学部, 教授 (30155098)
折島 正司 東京都立大学, 人文学部, 教授 (10114430)
瀧田 佳子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40154950)
川本 皓嗣 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10012478)
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キーワード | 植民地 / ジョナサン・エドワード / ピューリタニズム / 文学 / キャプティヴィティ・ナラティヴ / 宗教 |
研究概要 |
宗教部会の國重、川本、巽、平井の四人は、4回の研究会を開き、収集した資料の価値評価を行い、最終年度における成果報告に向けての進行計画を検討した。同時に役割分担の確認を行い、軌道修正すべきところは軌道修正し、計画の円滑な進行を心がけた。 文学関係部会の折島、瀧田、能登路、巽、富島、内野、廣部の6名は、引き続きキャプティヴィティ・ナラティヴの収集に努めた。米国留学から帰国した富島から最新情報の報告を受け、最終年度に向けての研究計画の調整を行った。 現代部会は國重、林、佐藤、柴田、内野であるが、昨年度に引き続き現代作家の中に流れる植民地時代の影響について3回の研究会を行った。林、内野は留学先の米国からE-mailで最新資料を送ってきた。 本年度は、昨年中に収集した資料の検討と、その結果を利用する研究を精力的に進めた。前半は個人の感心に基づいて、足りない資料の確保にも努め、最終年度に向けての準備を整えることに重点を置いた。後半は3部門合同の研究会を3度開き、お互いの情報交換と研究の軌道修正をはかった。たとえば、セイレムにおける魔女裁判の記録と、このことに関する先端研究の検討により、従来の研究が、当初の予想通り支配階級的視点からしかなされていないことが明らかになり、魔女裁判自体の歴史的意味の再検討の必要性が痛感された。その他の個別研究においても、次々に新しい視点を要求している資料や事件の存在が明らかになり、最終年度に向けての研究課題が具体化してきた一年であった。
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