研究課題/領域番号 |
08303001
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小田切 宏之 筑波大学, 社会工学系, 教授 (40114053)
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研究分担者 |
柳川 範之 東京大学, 経済学部, 助教授 (80255588)
松島 斉 東京大学, 経済学部, 助教授 (00209545)
清野 一治 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (00183038)
西村 清彦 東京大学, 経済学部, 教授 (70164580)
有賀 健 京都大学, 経済研究所, 教授 (60159506)
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キーワード | マークアップ率 / 寡占企業の価格協調 / 価格形成 / ダンピング規制と価格協調 / 利潤率と集中度 |
研究概要 |
研究は、3つの課題に沿って進行させ、研究の中間報告会を、4月と10月の二度にわけて行った。 第一に、寡占企業の価格形成の課題では、寡占的なマークアップを考慮にいれた、全要素生産性について暫定的な計測を行った。今後、日本経済の高度成長期以降における成長と市場組織の関係に関す研究にまとめる予定である。また、マークアップと、新規企業の倒産確率に関する実証研究も開始し、暫定的な結果を得た。参入と市場組織・価格形成の連関を探る実証研究としてまとめる予定である。さらに、価格形成における期待形成の果たす役割、不完全競争下での価格硬直性の効率性に対する影響などについて理論研究も行った。 第二の課題である輸出入の側面での価格形成分析では、政府規制、特にダンピング規制の果たす効果についての理論分析を完成させた。その結果、ダンピング規制の下で、敢えて輸出企業がダンピングをするための条件が明らかになった。また、国内企業と輸出企業がダンピング規制のもとで、直接投資に関して暗黙的協調をおこなった場合の効果などについても、明確な結果を得た。 第三の課題の価格形成の国際比較では、今年度は、企業別財務データを利用したマークアップと全要素生産性の推定のため、日米比較のデータ収集と整理の作業を行った。
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