研究課題/領域番号 |
08303006
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 総合 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中野 一新 京都大学, 経済学部, 教授 (40025193)
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研究分担者 |
久野 秀二 北海道大学, 農学部, 助手 (10271628)
冬木 勝仁 東北大学, 農学部, 助教授 (00229105)
溝手 芳計 山口県立大学, 社会福祉学部, 助教授 (00174053)
村田 武 金沢大学, 経済学部, 教授 (70030161)
岡田 知弘 京都大学, 経済学部, 教授 (60177053)
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キーワード | WTO / アグロ・フード、システム / アグリビジネス / 農業構造調整 / 農業政策 / 農産物貿易 |
研究概要 |
第1に、WTO体制下の各国農業、アグロフードシステム、農業製作の動静を探るために、関連の文献・統計を収集し、その分析を行なった。その結果、米国農業の近年の構造変化においてアグリビジネスが重大な役割を果たしていること、途上国を含む世界農産物貿易においてアグリビジネスが主導的な役割を果たしていること、WTO体制下において日本国内の条件不利地域が産業後退と人口減少を激化させ問題地域化していること、などが明らかとなった。 第2に、アグリビジネスの活動それ自体を実証的に明らかにするために、世界最大の穀物メジャーのひとつであるカ-ギルを研究した英語文献を翻訳した。翻訳書は、来年度中に出版予定である。翻訳作業を通して、最近年におけるカ-ギルのグローバルな経営戦略と各国におけるポジションを詳細に知ることができた。 第3に、WTO体制のもとで、構造調整の必要に迫られている日本農業の実態を知るために、北海道農業の実態調査を実施した。日本農業の最先進地である北海道の畜産地帯および野菜地帯を調査し、農家、協同組合、そしてアグリビジネスの国際化対応のあり方を把握することができた。その成果は、中間報告書として2月にまとめた。 第4に、日本国内のアグリビジネスの展開を調査するために、農薬、肥料メーカー、団体での基礎的な資料収集を行なったが、本格的な調査は、来年度に行なう予定である。
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