研究課題/領域番号 |
08303007
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 総合 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
橋本 介三 大阪大学, 国際公共政策研究科, 教授 (00033176)
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研究分担者 |
明石 芳彦 大阪市立大学, 経済研究所, 助教授 (00150970)
成生 達彦 南山大学, 経営学部, 教授 (80148296)
高尾 厚 神戸大学, 経営学部, 教授 (20116221)
丸山 雅祥 神戸大学, 経営学部, 教授 (60135928)
松繁 寿和 大阪大学, 国際公共政策研究科, 助教授 (50219424)
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キーワード | 日本経済 / 構造変化 / 市場 / 組織 / ダイナミズム / 起業家 / 流通 / 保険 |
研究概要 |
本年度は、研究実施計画書に基づき、日本経済の構造変化の性質を多角的に分析し、共通認識を深めるために、計4回のワークショップを開いて精力的に研究を進めた。 第1回:「日本的市場の編成原理」について討議し、革新の担い手や背景、および環境会計の動向についても検討。 第2回:「国内外の保険制度をめぐる最近の動向」について、集中討議。 第3回:「流通問題と流通制度の再編」について集中討議。 第4回:宮本光晴氏(専修大学)をゲストとして招き、「日本型システムに問われているもの」について、意見交換。 その成果の一部は、すでに、裏面の通りに公表されたが、その概要を以下に要約する。 橋本は、組織と市場のダイナミズムを分析する概念フレームを提起し、日本経済政策学会で報告。 松繁は、メルボルン大学のコンファレンスで、日本の起業家像の特性に関する実証分析について発表。 丸山は、最近の製販統合の動向を在庫投資の延期化と情報シェアリングとしてとらえ、日本の取引慣行との関連を明確化。 高尾は、地震等の集積リスク処理の不備をCAT等の証券化によって成功しうることを実証的に明らかにし、保険と先物市場の関連を精力的に検討。 成生は、返品制と再販制は、不確実性の状況の下では、合理的な経済機能を持つことを理論的に明確化。 次年度は、以上の研究成果を一層深化させるとともに、現在進行中の研究の具体化を図る予定。
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