研究課題/領域番号 |
08303008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 総合 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
秋元 英一 千葉大学, 法経学部, 教授 (00064113)
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研究分担者 |
石山 幸彦 横浜国立大学, 経済学部, 助教授 (90251735)
矢後 和彦 東京都立大学, 経済学部, 助教授 (30242134)
池野 旬 京都大学, 大学院・人間環境学研究科, 助教授
雨宮 昭彦 千葉大学, 法経学部, 助教授 (60202701)
古内 博行 千葉大学, 法経学部, 教授 (30156955)
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キーワード | NAFTA / IMF / EU / 地域経済圏 / リ-ジョナリズム / アメリカのヨ-ロッバ援助 / スターリング圏 / アフリカ経済圏 |
研究概要 |
研究会を中心に今年度の活動を概観する。第1回研究会(千葉大けやき会館、1996年6月1日)における研究課題と研究分担の確認を踏まえて、第2回の合宿研究会(箱根、芦ノ湖園、1996年9月21、22日)では次の報告を行った。(1)「George Soros,Can Europe work?」に即してヨーロッパの通貨統合のメリットとデメリットの分析(秋元)。(2)「欧州経済統合の展望」と題してヨーロッパ委員会報告書に即してEU自身の現状認識の分析(古内)。(3)「産業立地競争の展開と政・労・資の戦後的関係の変容」のテーマでドイツ産業政策、IGメタルの立場、オペルシステムについての検討(雨宮)。(4)「大恐慌期フランスにおける預金供託金庫の経営動向(1932-39年)」と題して30年代の財政・金融政策の革新に対するフランス政府系金融機関の寄与を分析。(5)「ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体とフランス鉄鋼業」のテーマで戦間期の競争排除的な国際カルテルに対して寡占的競争と両立する共同市場の形成に至る過程を分析(石山)。(6)「北部タンザニアの乾期潅漑作」と題してタンザニア農村社会における構造調整政策の限界と現地調査を踏まえた伝統的小規模潅漑農業の実態の報告(池野)。第3回(本郷会館、1996年12月21日)では講師として相沢幸悦氏(長崎大学教授)を招き、「台頭するヨーロッパ統一通貨圏--独仏連合による通貨統合の展望」に関する報告と討論を行い、とくに各国経済への通貨統合の政策的効果やユーロ導入後の新経済圏の安定性を吟味した。第4回(千葉大けやき会館、1997年3月1日)においては、研究代表者秋元英一によって初年度の総括と報告が行われた。報告では、第二次大戦後の国際通貨システムの形成過程が、戦後IMFの最初のアメリカ人事務局長となるホワイトの通貨金融構想に即して議論された。
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