研究課題/領域番号 |
08303012
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
下川 浩一 法政大学, 経営学部, 教授 (70061075)
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研究分担者 |
網倉 久永 上智大学, 経営学部, 助教授 (70222693)
藤本 隆宏 東京大学, 経済学部, 助教授 (90229047)
佐藤 博樹 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (60162468)
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キーワード | 自動車組立工場 / 生産ライン自動化 / ヒューマンインターフェース / 生産システム / 製品開発 / フロントローディング / リーン生産方式 / TQC活動 |
研究概要 |
近年になって自動車組立工場の生産ライン自動化の問題は、これまでのようなコストダウンと省人化を目ざすハード扁重の自動化から作業者との調和作業環境改善、そしてヒューマンインターフェースの最適化などを目ざす新しいタイプの自動化戦略が低成長下の新しい生産システムとして注目されてきている。とくに来世紀以降予想される少子化による若年労働力の不足を視野に入れた女子労働者活用や高齢者対策をも包括した生産システムと技能訓練と技能の温存と活用が必要となる。論文と調査「自動車工場における生産システムの変化と高齢者対策の進化ではダイハツとトヨタの事例を取上げている。また最近の我国の自動車生産システムを考える上で製品開発と生産システムの連携の問題すなわちCADCAMのデジタル化による予め作り易く生産現場での品質上のトラブルの原因をなくしてフロントローディングの能力を構築すつことも一つの重要課題である。論文「自動車製品開発の新展開-フロントローディングによる能力構築競争」はこの問題を取上げている。このほか外国とくにアメリカにおけるリーン生産方式のビッグスリ-の工場における移転の問題も実態調査を試みその分析を著書『日米自動車産業攻防の行方』で明らかにしている。またトヨタを中心とする生産システムやTQC活動の進化についても著書『生産システムの進化論』(藤本)で明らかにしている。
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