研究課題
1. 下記の研究を重点的に行なった。有限単純群分類定理を活用して千吉良直紀(室蘭工大)、飯寄信保(山口大)、八牧宏美(熊本大)は『有限群の素数グラフの頂点2からの任意の頂点までの距離は、有限ならば3以下となる』ことを証明した。また澤辺正人(熊本大)はラドバリス群の2根基部分群を決定した。これはAlperin-Dade予想の検証や2コホモロジーの計算に有効に使える重要な結果である。八牧宏美はモンスター単純群の極大部分群についての研究を行ないL_2(71)がモンスター単純群に含まれなければ71:35は極大部分群となることを証明した。59:29についてもL_2(59)あるいは59:29がモンスター単純群の極大部分群となることを証明した。2. 下記の研究集会の開催を援助した。(1) 「代数群と量子群の表現論」(6月11日-13日、東京理科大学)世話人:川中宣明、庄司俊明、谷崎俊之 出席者数:54名(2) 「第15回代数的組合せ論シンポジュウム」(6月22日-25日、金沢大学)世話人:伊藤達郎、坂内英一、吉田知行、榎本彦衛、森田純 出席者数:108名(3) 「有限群の表現論およびその周辺」(9月27日-28日、京都大学数理解析研究所)世話人:越谷重夫、 出席者数:81名(4) 「頂点作用素代数と関連する話題」(11月25日-26日、大阪大学理学研究科)世話人:宮本雅彦、永友清和 出席者数:18名(5) 「代数的組合せ論」(12月14日-16日、京都大学数理解析研究所)世話人:鈴木 寛、出席者数:96名
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