研究課題/領域番号 |
08304020
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研究機関 | 宇宙科学研究所 |
研究代表者 |
奥田 治之 文部省宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (50025293)
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研究分担者 |
中田 好一 東京大学, 理学部, 助教授 (80011740)
佐藤 修二 名古屋大学, 大学院理学研究科, 教授 (50025483)
舞原 俊憲 京都大学, 大学院理学研究科, 助教授 (90025445)
松本 敏雄 文部省宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (60022696)
辻 隆 東京大学, 理学部, 名誉教授 (20011546)
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キーワード | 赤外線天文学 / ISO / IRTS / 星間物質 / 星の進化 / 銀河の進化 / Astro-F |
研究概要 |
本研究では、地上から観測できない赤外線のスペースからの観測によって、天文学的に重要なテーマについて研究を大きく前進させようとするものである。主に2つの手段をとっている。 一つの手段は、1995年に観測を行った日本の衛星搭載赤外線望遠鏡IRTSによる観測である。その研究対象は多技にわたるが、今年度は特に、.以下の3点についての研究を重点的に行った。 1. 恒星進化末期の観測的研究、 2. 星間物質の観測的研究、 3. 赤外線背景放射光の観測的研究 もう一つの手段は、ヨーロッパの赤外線天文衛星ISOによる観測である。ISOに関しては、以下の3つを中心的なテーマとして研究を進めている。 1. 星間ガスおよび星間塵の研究。 2. 星の進化過程における質量放出の研究。 3. 原始銀河の探索、活動銀河の発生と進化過程の観測を試みる。 1の主な成果については、低密度の電離領域が広域にわたっていることなどの発見などがある。2については、晩期型星の周りでの分子形成について、今までとは異なるシナリオが明らかになりつつある。3については、7μmおよび遠赤外線の波長域で、非常に感度の高い観測を行い、high-Zでの銀河進化の明らかな証拠を見いだした。 また、将来のスペースからの観測的研究の可能性について、さまざまな検討を進めた。
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