研究課題/領域番号 |
08304030
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 総合 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
藤井 良一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (00132712)
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研究分担者 |
飯島 健 東京大学, 理学部, 教授 (70011624)
野澤 悟徳 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (60212130)
上出 洋介 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60113099)
小川 忠彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60271607)
國分 征 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (00011502)
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キーワード | EISCAT / ISレーダー / スヴァールバル / 大気圏 / 電離圏 / 磁気圏 / 極域 / 国際協同計画 |
研究概要 |
スヴァールバル非干渉散乱(IS)レーダーは、太陽風から地球磁気圏にエネルギーが流入するカスプ領域に対応する高緯度電離圏における様々な物理量を時間空間分散能良く測定できるISレーダーで1996年から観測を開始している。1981年から北部スカンジナビアで稼働しているESレーダーと合わせて、極冠域からオーロラ、サブオーロラ帯までを網羅する強力な観測手法である。1996年4月のEISCAT科学協力への正式加盟に伴い日本は独自の実験を行えることになった。本研究の目的は、共同研究者から提案されるEISCATレーダー実験、現在までのデータを用いた解析的研究、それらを元にした理論的研究を実施することにより、極冠域からサブオーロラ帯までの広い領域で、磁気圏、電離圏・熱圏、中間圏、さらに低高度の大気圏の間のエネルギーと物質の結合を、領域間相互の関連を重視しながら総合的に研究することである。太陽地球環境研究所の役割は、スヴェールバルISレーダー計画の科学的側面の中心機関として、実験計画の立案と実施、データの組織的な収集・処理、それらの全国共同研究者への提供、研究の補助等をすることにある。3年計画の初年度にあたる本年度は、領域的には磁気圏、電離圏、中間圏、中層・下層大気におけるレーダー実験およびデータ解析等計26件の共同研究課題を実施した。日本にとり始めてのレーダー実験としては、中間圏構造に関わる実験(7月)、EISCATレーダーとあけぼの衛星との同時観測(11月〜12月)による電磁気圏の研究、EISCATレーダーと光学機器との同時観測(1月〜2月)による熱圏ダイナミクスの研究を実施した。来年度は本年度の経験をもとに、EISCATレーダを用いたさたに本格的な実験・研究を行うことにより、今後最低10年にわたり実施予定のスヴァールバルISレーダー計画の研究環境、研究体制の基礎を作る。
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