研究分担者 |
古川 尚道 筑波大学, 先端学際領域研究センター, 教授 (80015966)
中山 重蔵 埼玉大学, 理学部, 教授 (90092022)
加藤 晋二 岐阜大学, 工学部, 教授 (40021589)
小倉 克之 千葉大学, 工学部, 教授 (60114253)
大野 あわ吉 京都大学, 科学研究所, 教授 (70027077)
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研究概要 |
下記の4項目について研究した。(1)新規構造を有する有機硫黄化合物の創製、(2)有機硫黄化合物の新規合成方法の開発、(3)機能性新規硫黄化合物の創製、(4)生理活性新規硫黄化合物の創製。(1)についてはカリックスアレーン骨格を持つ安定なスルフェン酸およびセレネン酸の合成、硫黄を含む多環性ケイ素、ゲルマニウム化合物の合成、1,2,5,6-テトラチオシンの合成とX線結晶解析,芳香族トリチオール類の合成とX腺結晶解析,メタラジチオレン化合物のラジカル反応,チオン酸の合成と変移金属錯体の合成、ジチイランおよびそのオキシドの合成と反応、かさ高い置換基をもつ鉛一硫黄二重結合化合物の合成、有機硫黄、セレン、テルル化合物の安定性に対する理論的考察,環状スルフィン酸エステルの求核触媒加水分解反応、安定な5配置オキサチエタンの合成と反応、硫黄-セレン結合を含む超原子価環状化合物の合成、ナフトジチエビン系における2つの硫黄原子の相互作用などについて研究した。(2)については、有機硫黄化合物の不斉スルフィミド化、BETE-スルタムの反応、キラル硫黄化合物の合成的応用、ビニルスルフィドの新合成法を研究した。(3)については、新規π電子系チエニルピロールの合成、含硫黄伝導性物質の合成、含硫黄置換基を持つナフタレン類の伝導性、チエノチオフェンのスピン相互作用、ビスエチレンジチオテトラチアフルバレンの電化移動錯体、含硫黄大環状化合物による銀イオンの選択的補足について研究した。(4)については、含硫化合物の環変換反応、スルフィニル化合物の求電子試薬との反応における面選択性、メタン発生菌の反応におけるNi-SR錯体の役割、含チオフェンヌクレオシドの合成を研究した。これらの成果は、公開シンポジウムにおいて発表された。
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