研究課題/領域番号 |
08304042
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 総合 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高林 純示 京都大学, 農学研究科, 助教授 (10197197)
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研究分担者 |
山村 則男 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (70124815)
東 正彦 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (40183917)
山岡 亮平 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (00111948)
佐藤 芳文 京都医療技術短期大学, 診療放射線技術学科, 助教授 (80215871)
早川 洋一 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (50164926)
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キーワード | シノモン / 化学情報 / ネットワーク / ハダニ / カブリダニ / 寄生バチ / 共進化 / 生態系 |
研究概要 |
(1)これまでの三栄養段階相互作用の研究成果を、Plant-carnivoremutualism through herbivore-induced carnivore attractants.にまとめ、Trends in Plant Scienceに発表した。また、Journal of Biological Controlにも本研究での寄生バチの研究部分をまとめた論文、Plant effects on parasitoid foraging:Differences among two tritrophic systemsを投稿し掲載が許可されている。 (2)アブラナ科植物-モンシロチョウ幼虫-アオムシコマユバチ三者系において、直物と寄生バチとの相互作用を検出し、その結果をCotesia glomerata use fatty acids from plant-herbivore complex in host searchingにまとめ、Journal of Chemical Ecologyに投稿し、掲載が採択された。 (3)植物が加害に反応して生産する天敵誘引物質については、これまで室内操作実験で検討してきた。そこで、実際野外でも,誘引物質が有効に機能しているかどうかについて,調査した。その結果,野外条件下でも加害マメ植物の匂いに反応して,ナミハダニの天敵(ハネカクシとカブリダニ)が誘引される事を明らかにした。その結果を、Respeonse of predatory insects Scolothrips takahashii toward herbivore-induced plant synomone in both laboratory and field conditions.にまとめ、Journal of Chemical Ecologyに投稿した。 (4)植物と捕食者との共進化モデルを構築し、それに実際のパラメーターを当てはめる作業を継続している。 (5)植食者の唾液成分中にあるエリシター(植物に天敵誘引物質生産を引き起こす刺激)の検定方法を確立し、精製を進めている。
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