研究分担者 |
山村 則男 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (70124815)
東 正彦 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (40183917)
山岡 亮平 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (00111948)
佐藤 芳文 京都医療技術短期大学, 診療放射線技術学科, 助教授 (80215871)
早川 洋一 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (50164926)
|
研究概要 |
(1)アブラナ科-モンシロチョウ幼虫-アオムシコマユバチ三者系において,植物と寄生バチの相互作用を検出した.その結果はJournal of Chemical Ecology,Biological Contorolの2誌に掲載された. (2)植物が加害に反応して生産する天敵誘引物質は,これまで室内操作実験でのみ検討されてきた.野外でも天敵誘引物質が有効に機能しているかどうかについて,ミカン園で実験を行った.その結果,野外条件下でもハダニ被害マメ葉が生産する匂い物質に反応して捕食性ハネカクシが誘引される事を明らかにした.この結果は,Journal of Chemical Ecology誌に掲載された. (3)アブラナ科植物-コナガ-コナガコマユバチ三者系において,植物とコナガコマユバチとの間の相互作用を検出した. (4)トウモロコシ-アワヨトウ-カリヤコマユバチ三者系において,アワヨトウの唾液成分の中に含まれるエリシターが,植物の傷害応答シグナル伝達系の一つであるジャスモン酸系を活性化することを明らかにした. (5)マメ-ナミハダニーチリカブリダニ三者系において,ナミハダニの唾液中に含まれているエリシターは,ジャスモン酸経路とサリチル酸経路の2つを活性化する事が示唆される結果を得た.
|