研究課題/領域番号 |
08304044
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物生理
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
大隅 良典 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (30114416)
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研究分担者 |
前島 正義 名古屋大学, 農学部, 助教授 (80181577)
森山 芳則 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (10150658)
森安 裕二 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助手 (20200454)
中村 研三 名古屋大学, 農学部, 教授 (80164292)
竹川 薫 香川大学, 農学部, 助教授 (50198272)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 小胞体 / ゴルジ体 / 液胞 / 水チャネル / 貯蔵タンパク質 / 自食作用 / 小胞輸送 / リン酸輸送 |
研究概要 |
真核細胞は膜系を発達させ、コンパートメントを形成することを一つの大きな特徴とする。この細胞内コンパートメントはそれそれ特徴的かつ特殊化された環境をもち、細胞内での機能的、空間的な機能分化をおこなっている。この各オルガネラは独自の機能を保ちながら、膜小胞を介して相互に物質を交換し、その相互の関係はきわめて動的なものであること明きらかにされてきた。 植物細胞における空胞系の機能は植物の生理機能に重要であることは、以前から注目れており、その動態を分子レベルで解析することは植物細胞の理解に不可欠の課題である。 本研究では、酵母、植物、動物細胞を対象に研究を行っている研究者を11名の班員をもって構成され、各々の研究のもつ背景とこれまでの成果を相互に比較、分析し、さらに新たな研究手法、槻念の確立を計り、植物細胞における空胞系の動態の分子メカニズムを明らかにすることを目的とした。 今年度もそれぞれの系で多くの成果を得ることが出来た。大隅と森安は自食作用に関する新しい知見を得た。野口と中野はER、ゴルジ間の輸送と局在化機構に関する新しい知見を得た。和田、西村は液胞形成、機能分化の分子レベルでの解析を進めた。中村、竹川は液胞酵素のターゲティング機構を明らかにした。前島は水チャネルの動態と機能解析を行った。三村はリン酸輸送の制御機構を解析した。森山はミクロベシクルの解析から細胞内情報伝達機構を解明した。本研究領域は世界的にも日進月歩のであり、今後の更なる発展により、植物細胞の本質的な理解と、動物細胞にはない独自の戦略の理解につなが留ことが期待される。
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