研究課題/領域番号 |
08305020
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
榛沢 芳雄 日本大学, 理工学部, 教授 (20059215)
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研究分担者 |
清水 浩志郎 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (30006655)
佐藤 馨一 北海道大学, 工学部, 教授 (00091455)
窪田 陽一 埼玉大学, 工学部, 教授 (50134333)
馬場 俊介 岡山大学, 工学部, 教授 (10111832)
新谷 洋二 日本大学, 理工学部, 教授 (50010674)
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キーワード | 近代化遺産 / 土木史 / 保存・活用 / 体系化と評価 / 土木構造物 / 土木施設評価 / 現地視察 / データベース |
研究概要 |
平成9年度の目的は、平成8年度の調査結果を基に全国で統一した資料の作成を行い、重要度の高い近代土木遺産を評価するための技術的・意匠的・系譜的評価方法の確立である。 平成8年度までに収集した資料では、全国の統一が図られていないことが問題点となった。そこで、研究分担者を集めた会議を1回行った。この会議では、各調査担当者から得られた資料を配布し、各地域毎のバラツキに関する修正方法の検討を行った。この会議の結果を基にして、平成8年度の調査結果を比較検討し、各地域によるバラツキをなくすために、補完調査を再度行い、データの精度向上を図った。以上の作業結果により、平成9年度で近代土木構造物の保存・修復・活用に関する全ての資料収集のための調査を完了した。また、その作成した資料を基に現存する近代土木構造物の今後の保全・修復・活用方法を構築するためのデータベースの構築を行っている。データベースの構築では、重要度の高い近代土木遺産を評価するために約8000件の資料の写真および技術的・意匠的・系譜的評価を行うための資料を正確に作成する必要があり、現在かなりの時間を費やしている。同時に、重要度の高い近代土木遺産を評価するための技術的・意匠的・系譜的評価方法の確立を行っている。 よって、平成9年度の達成率は全体プロジェクト(平成10年度まで)の70%である。また、今後の予定として、平成10年度は、上記作業の結果として、CD-ROMを作成する予定である。その作業終了後に評価担当者により重要度の高い近代土木遺産の抽出作業を行い、約2000件程を抽出する予定である。最終的には実際に現存する近代土木構造物の今後の保全・修復・活用方法を構築する。
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