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1996 年度 実績報告書

鉄鋼材料の組織設計・制御のための計算機支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08305029
応募区分総合
研究機関東北大学

研究代表者

石田 清仁  東北大学, 工学部, 教授 (20151368)

研究分担者 長谷部 光弘  九州工業大学, 工学部, 助教授 (70005552)
中嶋 英雄  大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (30134042)
岡本 紘昭  朝日大学, 経営学部, 教授 (40233382)
榎本 正人  茨城大学, 工学部, 教授 (70241742)
大谷 博司  東北大学, 学術科学研究センター, 助教授 (70176923)
キーワード鉄鋼材料 / データベース / 拡散係数 / 拡散変態 / 状態図 / マイクロアロイング鋼 / 加工熱処理 / 計算機支援
研究概要

本研究の目指す計算機支援システムの開発を行うために、(1)計算を行うために必要な基礎物性データの整備とその推定方法を担当する平衡物性データグループと(2)相変態の動力学を解析するための計算方法の検討やモデリングを行う動力学解析グループとに大きく分け研究を遂行した。
鉄鋼材料の組織変化を予測計算するための各種物性値に対して、最も信頼できるデータを評価するとともに、データが欠如している場合には、その推定方法についても検討を行った。データの収集についての主な実績は次の通りである。(1) Fe基合金の状態図について1990年以降に発表された文献についてほぼ網羅し、図面はファイル形式で出力出来る見通しを得た。(2)鉄基合金の拡散係数のデータ収集を行うとともに、未知のものについては、融点、ボンドエネルギーなどの因子との相関関係について検討を行った。(3)鉄合金の表面及び界面張力については、熱力学的に予測が可能である事を示した。一方、相変態を伴う組織変化については、拡散方程式を基本とする変態率や成長速度式のモデリングとその計算手法について解析を行った。主な実績としては(1)グリーン関数法による変態シミュレーションを行い等温過程における変態量の予測法の確立、(2)拡散誘起再結晶の速度論的解析(3)磁場中における相変態特にマルチンサイト変態についての検討(4)フェライト鋼における置換型原子と侵入型元素の相互作用と高温変形との関連などについて検討を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Ishida: "Effect of grain size on grain boundary segregation" Journal of Alloys and Compounds. 235. 244-249 (1996)

  • [文献書誌] H.Ohtani: "Application of the CALPHAD method to material design" Thermochim.Acta. (発表予定). (1997)

  • [文献書誌] H.Okamoto: "Fe-Ta (Iron-Tantalun)" Journal of Phase Equilibria. 17. 81-82 (1996)

  • [文献書誌] H.Nakajima: "Diffusion of Iron in a Dilute α-Ti-Fe Alloy" Scripta metallurgica et materialia. 34. 249-253 (1996)

  • [文献書誌] Y.Saito: "Monte Calro Simulation of Grain Boundary Precipitation" Material Science and Engineering. (発表予定). (1997)

  • [文献書誌] 小山敏幸: "離散型拡散方程式に基づくFe-Mo合金の相分解シミュレーション" 日本金属学会誌. 60. 560-568 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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