研究課題/領域番号 |
08305031
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
応募区分 | 総合 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
梶内 俊夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (30016555)
|
研究分担者 |
山本 修一 山口大学, 工学部, 助教授 (80144921)
米本 年邦 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40125688)
松本 幹治 横浜国立大学, 工学部, 教授 (30011224)
古崎 新太郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40011209)
久保井 亮一 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (40029567)
|
キーワード | バイオプロセス / バイオプロダクツ / タンパク質 / 電気泳動 / 水性二相系 / 逆ミセル / クロマトグラフィ / アフィヒティ |
研究概要 |
本年度は研究初年度であるので、要素技術の強化に重点をおいた。全体としては、平成8年9月6、7日に第1回全体会議、平成9年3月7日に第2回全体会議を開催した。第1回では、本研究の趣旨を徹底討議するとともに、神戸大学近藤昭彦教授に、バイオプロダクツの分離精製の際のリホールディングの問題について講演をいただいた。第2回では、平成8年度の個々の研究につて発表を行い、今後、モデル物質を統一して、個々の分離技術に適用するとともに、インテグレーションに向けて、データベースの作成について討議した。モデル物質としては、あまり特殊な物質を避ける意味で、アミレース(アマノ製薬)、プロテアーゼ(花王)、エリスロポエチン(キリンビール)等を候補に挙げ、試験品の提供を交渉することにした。以下、本年度の要素技術の成果の一部を示す。 ・等電点電気泳動法による二成分タンパク質の同時連続分離手法について、その方法をほぼ確立できた。 ・逆ミセルにアルキル化したシクロデキストリンを取り込ませることにより、界面にバイオアフィニティに基づく分子認識機能を付与し、アミラーゼの選択的抽出分離ができた。さらに、食品、医薬品用途の生理活性物質のために、安全性に基づく生体適合性を有する成分を利用した逆ミセルの形成ができた。 ・タンパク質のストレス条件下における自己組織的構造形成・複合化形成と水性二相系の自発的相分離を複合化することにより、高機能性バイオ分離・生産プロセスの設計に着手できた。 ・イオン交換クロマトグラフィーにおけるタンパク質の分離の設計指針を確立した。
|