研究課題/領域番号 |
08305031
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
梶内 俊夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (30016555)
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研究分担者 |
古崎 新太郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40011209)
加藤 滋雄 神戸大学, 工学部, 教授 (20026272)
久保井 亮一 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 教授 (40029567)
山本 修一 山口大学, 工学部, 助教授 (80144921)
米本 年邦 東北大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40125688)
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キーワード | バイオプロセス / 分離精製 / タンパク質 / 粗酵素 / 逆ミセル / クロマトグラフィー / 電気泳動 / ペプチド |
研究概要 |
三成分タンパク質を連続的に分離可能な部分循環式電気泳動装置を構築してアルブミン、ヘモグビン、リボクレア-Aの分離に適用ると共に、シミュレーションモデルを構築して実験結果を定量的に説明した。さらに夾雑物を含む粗酵素ペプチダーゼRからの純酵素の単離に本法を適用した。 大腸菌徳異的T4ファージが有する、2つの溶菌に関するタンパク質の遺伝子をクローニングし、それらを大腸菌内で発現することにより、自己溶菌性大腸菌を構築した。大腸菌内膜にトンネル様構造体を形成するtタンパク質を発現することにより、大腸菌は速やかに溶菌した。また、リゾチーム活性を有するeタンパク質を発現することにより、浸透圧ショック等の簡単な操作で大腸菌を溶菌することができた。 食品や医薬品用途の生理活性物を分離する場合、生体に無害な分離媒体を使用する必要がある。本研究では、リン脂質と脂肪酸エステルから成る生体適正の高い逆ミセル系を開発し、これを用いてタンパク質の抽出が行えることを示した。 組み換え体などで生産される生理活性タンパク質を、その活性を失うことなく高純度に精製するために、分離対象タンパク質の一部を構成するペプチド部分に対する抗ペプチド抗体を作製し、その吸着特性を明らかにするとともに、抗原ペプチドで特異的に溶解する方法によって高活性の目的タンパク質が精製できることを示した。 クロマトグラフィーの分子認識機構と分離機構について実験的に検討した。特に分子の大きさの認識機構(分子排除特性)と吸着特性との関係について興味ある知見を得た。また、流動層による吸着分離操作に関して混合特性と吸着特性を多くの吸着剤について実験的に調査した。
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