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1996 年度 実績報告書

海産生理活性タンパク質の探索・構造・利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08306011
応募区分総合
研究機関東京水産大学

研究代表者

塩見 一雄  東京水産大学, 水産学部, 教授 (90111690)

研究分担者 鈴木 譲  東京大学, 農学部, 助教授 (40107412)
高松 信彦  北里大学, 理学部, 講師 (40206876)
堀 貫治  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (50116662)
村本 光二  東北大学, 農学部, 教授 (90157800)
神谷 久男  北里大学, 水産学部, 教授 (80011964)
キーワード海産生理活性タンパク質 / ペプチド毒 / プロテアーゼインヒビター / レクチン / 免疫賦活タンパク質 / 抗菌・抗腫瘍タンパク質 / アミノ酸配列 / 遺伝子
研究概要

1.カワリギンチャクからタイプ1のペプチド毒,ミナミウメボシイソギンチャクからタイプ1の毒と2成分の新規ペプチド毒を単離し,アミノ酸配列を決定した。一方,ウメボシイソギンチャクおよびベリルイソギンチャクからそれぞれ2成分のプロテアーゼインヒビターを単離し,アミノ酸配列からいずれもKunitz型インヒビターであることを明らかにした。2.スチールヘッドマスの卵巣から2成分のレクチン(SLT1および2)を単離した。SLT1,2はそれぞれ31kDa,21kDaのサブユニットから構成され,各サブユニットのアミノ酸配列は50%の相同性を示したが,C-タイプレクチンおよびガレクチンとの相同性はみられなかった。3.紅藻トゲキリンサイから単離した免疫賦活タンパク質(分子量27,948)の約82%のアミノ酸配列を決定した。この免疫賦活タンパク質は高マンノース型分岐糖鎖構造を選択的に認識することを認めた。4.アメフラシ紫汁腺およびアルブミン腺のcDNAライブラリーを作製した。次いで,アメフラシの抗菌・抗腫瘍タンパク質(アプリシアニンP)のペプチド断片に対応する合成DNAをプライマーとしてPCRを行ない,増幅したDNA断片の塩基配列を決定した。5.アカフジツボレクチン(Bra3)の遺伝子を大腸菌に導入し,組換えBra3(rBra3)を発見した。rBra3はその諸性状からBra3と同一であり,大量生産の可能性が示された。6.ワクチン処理後のウナギ体表粘液中の溶血活性・レクチン活性を調べた結果,免疫の成立とともにこれら活性が低下し,体内と体表の防御機構の相互関係が示唆された。一方,天然のウナギレプトケファルス幼生に強いレクチン活性がみられ,また人工孵化仔魚では孵化後4日の仔魚体表棍棒状細胞にレクチンが確認されたことから,レクチンの初期発生過程での重要性が示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kazuo Shiomi: "Halcurin,a polypeptide toxin in the sea anemone Halcurias sp.,with a structural resemblance to both types 1 and 2 toxins" Toxicon. (印刷中).

  • [文献書誌] Kazuo Shiomi: "Novel polypeptide toxins with crab toxicity from the sea anemone Anemonia erythraea" Biochim.Biophys.Acta. (印刷中).

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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