研究分担者 |
中山 幹康 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (10217945)
吉永 安俊 琉球大学, 農学部, 助教授 (80045129)
三沢 真一 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (30018791)
大久保 博 山形大学, 農学部, 助教授 (80203735)
後藤 章 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (80162139)
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研究概要 |
海域環境に深く関わる種々の水文学的手法・知見を、実際的な流域環境管理への貢献に向けて、整理・総合化することを目的として研究を進め、次の5つの視点から、それぞれの分野での従来の研究成果の分析、総合化に向けた再整理を試みた。 (1)流域水循環素過程の解析とモデル化,(2)流域水循環と影響因子の評価, (3)水質形成機構・土砂流出機構の解析・評価,(4)流域水環境の評価, (5)流域的水利用管理システムの評価 (1)では、蒸発散機構のモデル化手法と,河道流追跡モデルについての分析・評価が行われた。また(2)では、流域流出特性および流域水循環の健全さを表す指標として流域保水力の定量化手法が検討された。(3)のでは、酸性降下物の流出挙動、土砂流出のメカニズム、およびダム貯水池への濁度流入のそれぞれの課程について、解析手法の検討と評価がなされた。(4)では、水辺親水空間の水文学的評価について新たな知見を得た。さらに(5)においては、広域用水路系のおける水管理アルゴリズム、および広域水利システムの解析・評価方法が検討された。これらの成果は、いまだ個別的な素材の段階にとどまっている部分も多いが、総合化のための十分な基礎が得られたものと考えられる。今後さらに今回の成果の相互検討を継続することによって、より完成度の高い総合化が図られると期待される。
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