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1997 年度 実績報告書

ウマの生物学的特性の解析-特に生殖機構の特性について

研究課題

研究課題/領域番号 08306015
研究機関東京大学

研究代表者

澤崎 徹  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00012047)

研究分担者 塩田 邦郎  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (80196352)
宮澤 清志  帯広畜産大学, 助教授 (20012031)
田谷 一善  東京農工大学, 農学部, 助教授 (60092491)
佐々木 伸雄  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60107414)
高橋 迪雄  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30011943)
キーワードウマの生殖機能の特性 / ウマ精巣 / インヒビン / アクチビン / 遺伝子発現
研究概要

ウマ精巣は、胎児期に著しく肥大し、その後、出生前には、萎縮するという特徴を持つ。インヒビンはαサブユニットとβサブユニットのヘテロ2量体、アクチビンは、βサブユニットの2量体から構成されており、精巣において、パラクラインやオートクライン的な作用を示す調節因子である。前年までに、胎児期のウマ精巣においてインヒビンαサブユニットmRNAが発現していること、さらにそれは精細管周囲の間質細胞に局在していることを明らかにした。本年は、ウマ胎児精巣内で発現しているインヒビンαサブユニットが、βサブユニットとの2量体を形成し、インヒビンとしての作用を有するか否かを検討する目的で、ウマ胎児精巣内におけるβサブユニット(βA、βB)mRNAの発現と局在について検討した。また、ウマ精巣の胎児期から成体期にかけて(妊娠210日目、1歳、5歳、10歳)のインヒビン/アクチビン各サブユニットのmRNAの発現と、局在についても検討した。その結果、αサブユニット、βBサブユニットmRNAの発現は、上記全ての期間で確認されたが、βAサブユニットmRNAの発現は確認できなかった。これより、ウマ精巣ではインヒビンB、もしくはアクチビンBが産生されていることが示され、また、αサブユニットmRNAに比べβBサブユニットmRNAの発現量は低く、ウマ精巣では主にインヒビンBが産生されていることが示唆された。さらに、αサブユニットmRNAの発現量は、出生を境に減少し、一方βBサブユニットmRNAの発現量は、性成熟を境に減少する傾向が見られた。これら両サブユニットmRNAの発現の局在について検討したところ、両サブユニットmRNAは共に、胎児期では精細管を形成しつつある構造の周辺の間質細胞に、1歳では精細管内に存在する細胞および一部の間質細胞に、さらに5歳と10歳ではセルトリ細胞およびライディッヒ細胞に発現が確認された。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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