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1998 年度 実績報告書

分子基盤に依拠した日本人悪性リンパ腫新病理分類の画定

研究課題

研究課題/領域番号 08307003
研究機関東京大学

研究代表者

森 茂郎  東京大学, 医科学研究所, 教授 (30010424)

研究分担者 福原 資郎  関西医科大学, 医学部, 教授 (40142301)
赤木 忠厚  岡山大学, 医学部, 教授 (20136386)
三木 徹  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90242180)
阿部 正文  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00045783)
中村 栄男  愛知がんセンター研究所, 研究員 (80180363)
キーワード悪性リンパ腫 / EBウイルス / 8型ヘルペスウイルス / ホジキン病 / キャッスルマン腫瘍
研究概要

本研究グループはわが国の悪性リンパ腫の病因と診断上の特性を明らかにすることを目的にして1998年度2回の班会議をもち、ここで年間の研究成果の発表を行うとともに、この主題に関する討論を行った。リンパ腫の病因に関する研究成果の主要部分は以下のようである。(1)Epstein-Barrウイルスに関連した悪性リンパ腫が全リンパ腫の5%程度と高値であること、(2)ホジキン病においてはその大部分にEBVが検出され、西欧より検出頻度が高いこと、(3)8型ヘルペスウイルスの同定法、抗体検出系を確立したこと、およびこれを利用した日本人の検索により、わが国の患者血清においては約1.5%がこのウイルスに対する抗体を保有しており、加齢によってこの陽性率が上昇すること、(4)一部の8型ヘルペスウイルスの関与が想定されているキャッスルマン腫瘍において、我が国の患者ではほとんどこのウイルスの保有者がおらず、この点で欧米の報告と著しく異なること、(5)わが国の暗殻リンパ腫の頻度、亜型の分布などを明らかにしたこと、(6)胃原発悪性リンパ腫の原因ないし誘因と考えられているpylori菌が発現する抗原蛋白質を同定したこと。これ以外にも多数の新しい報告があり、これらの新しい情報をもとに今後の悪性リンパ腫分類のあり方について論議をおこない、今後の確定作業への準備を行った。また悪性リンパ腫約3000症例を集積してそれを分類し、欧米の同様の検索結果と比較した。その結果、数点のわが国の特性が判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Katano H.: "Establishment and characterization of a CD30-positive cell line harboring HHV-8 from primary effusion lymphoma." Medical Virology. (in press). (1999)

  • [文献書誌] Yamochi T.: "Adenovirus-mediated high expression of BCL 6in CV-1 cells induces apoptotic cell death accompanied by down-regulation of BCL-2 and BCL-XL." Oncogene. (in press). (1999)

  • [文献書誌] Mori S.: "Malignant lymphoma in immunocompromized hosts" Gann Monograph on Cancer Res.45. 155-160 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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