研究課題/領域番号 |
08307004
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
中澤 晶子 山口大学, 医学部, 教授 (40053053)
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研究分担者 |
林 英生 筑波大学, 医学専門群, 教授 (40033203)
笹川 千尋 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70114494)
小熊 恵二 岡山大学, 医学部, 教授 (00002262)
檀原 宏文 北里大学, 薬学部, 教授 (40114558)
寺脇 良郎 信州大学, 医学部, 教授 (10014333)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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キーワード | 2成分制御系 / コラゲナーゼ / 運動性 / 溶血毒 / Ipaタンパク / ビブリオゲノム / ビルレンスプラスミド / φCTXファージ |
研究概要 |
1. 病原細菌の定着・増殖に関して以下の結果を得た。 1) ポルフィロモナスの線毛構築と2成分制御系遺伝子領域の構造を明らかにした(吉村)。 2) 腸球菌の各種バクテリオシン遺伝子構造と分泌遺伝子群を解析した(池)。 3) ビブリオのFur大量発現に成功し、Fur制御遺伝子の同定を行った(山本重)。 4) ヘリコバクターの胃内運動性にウレアーゼが必須であることを明らかにした(中澤)。 5) 緑膿菌の鉄獲得制御系を解析し、fur,dnaJ,grpEが増殖に必須であることを証明した(津田)。 6) 黄色ブドウ球菌とウエルシュ菌の2成分制御系遺伝子を解析した(林)。 7) サルモネラの血清抵抗性遺伝子pagCを同定した(檀原)。 8) 大腸菌の新しい粘着因子の作用様式を示した(山本達) 2. 宿主障害因子に関して以下の結果を得た。 1) ガス壊疸菌のコラゲナーゼにより組織コラーゲンを分解することを明らかにした(岡部)。 2) ポルフィロモナスのペプチダーゼの遺伝子を単離し病原性への関与を明らかにした(吉川)。 3) バクテロイデスのノイラニニダーゼ遺伝子を解析した(大西)。 4) A群レンサ球菌のNAD分解酵素遺伝子を単離した(中村)。 5) ボツリヌス毒素の各HA成分が小腸微絨毛に結合することを証明した(小熊)。 6) 黄色ブドウ球菌の白血球崩壊毒素活性化機構と溶血毒膜ポア形成機構を解明した(神尾)。 7) 赤痢菌のIpaによる細胞内シグナル伝達と、VirGによるアクチン重合の誘導機構を解明した(笹川)。 3. ゲノムに関して以下の結果を得た。 1) 腸炎ビブリオのゲノムが2個の環状染色体より成ることを明らかにした(本田)。 2) サルモネラのビルレンスプラスミド(46kb)の塩基配列を決定した(檀原)。 3) 緑膿菌のサイトトキシンをコードするφCTXファージの全ゲノム配列を決定し、類縁ファージを明らかにした(寺脇)。
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