研究課題/領域番号 |
08307020
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
西 勝英 熊本大学, 医学部, 教授 (00040220)
|
研究分担者 |
藤野 雅之 山梨医科大学, 教授 (60090487)
伊藤 猛雄 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (70159888)
伊藤 勝昭 宮崎大学, 農学部, 教授 (70136795)
伊東 祐之 九州大学, 医学部, 教授 (80037506)
鳥橋 茂子 名古屋大学, 医学部, 助手 (90112961)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
キーワード | 抗体マウスc-kit抗体 / 胃平滑筋単離細胞 / 胃平滑筋細胞内筋小胞体 / c-kit免疫活性陽性細胞の分布 / カハールの間質細胞 / Hirschsprung's病患者結腸 / 空腹時強収縮波群形成 / アパミン感受性Kチャネル |
研究概要 |
西らは、抗マウスc-kit抗体投与マウスの胃平滑筋単離細胞を用いて、カルシウム依存性K電流を指標にして細胞内カルシウム動態について検討し、カフェイン誘発、カルバコール誘発カルシウム依存性K電流の変化より胃平滑筋細胞内筋小胞体への細胞内カルシウム取り込み機構の異常があることを明らにした。 鳥橋は、ヒト消化管におけるc-kit免疫活性陽性細胞の分布、微細構造、カハールの間質細胞との関連、またHirschsprung′s病患者結腸の陽性細胞について検討した。マウス腸管を用いて、c-kit陽性細胞の種類、分布を明らにし、ACK2処理により影響を受けない群、発生が遅延する群、平滑筋へ分化する細胞群を認めた。 伊藤勝昭らは、マウス胃でACK2を用いてc-kit免疫活性陽性細胞の分布を検討して、胃では、生前にこれらの細胞が発現していること、ニュータントマウスとの差を明かにした。 藤野らは、ACK2処理によりペースメーカー機能欠如ラットでは、空腹時強収縮波群形成に異常があることを見いだし、腸管の協調性運動障害があることを示唆した。 尾崎らは、エンドセリンB受容体欠損ラットでは下部消化管神経節の欠如が見られ、その部位での閉塞が起こり、より上流の消化管の平滑筋層の肥厚、律動性の減少が見られる事を明かにした。 伊東らは、モチリンによる空腹時伝播性自動収縮の活性機序について検討し、低濃度モチリンにより陽イオンチヤネルを介した脱分極によるCa電流の増加、ムスカリン受容体を介する陽イオンチャネル活性の顕著な増加が発現することを見いだした。 伊東猛雄らはウサギ中大脳動脈のNOはアゴニスト収縮に対て負の制御を行つていること、アセチルコリンはEDHFの遊離を促進しアパミン感受性Kチャネルを活性化して過分極させる事を明かにした。 高浜は、気道平滑筋の緊張に関係する気道求心性神経線維の活動について検討し、ブラジキニンが線維の活動に強い影響を与えること、その作用はタキキニンにより影響を受けること等を明かにした。
|