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1997 年度 実績報告書

在宅痴呆性老人と共生するための住まいや住み方の工夫に関する研究 -阪神大震災による生活環境の変化の影響も含めて-

研究課題

研究課題/領域番号 08308002
研究機関京都府立大学

研究代表者

水野 弘之  京都府立大学, 生活科学部, 教授 (70117977)

研究分担者 小野 泉  京都大学, 医療技術短期大学部, 助手 (50169330)
足立 啓  和歌山大学, システム工学部, 助教授 (50140249)
キーワード痴呆性老人 / 在宅痴呆性老人 / 住まいの工夫 / 住み方の工夫 / 在宅ケア / 阪神・淡路大震災 / グループホーム / グループリビング
研究概要

1.在宅ぼけ老人問題に関する文献調査,および 福祉・医療・保健・建築などの分野のぼけ老人問題の研究者等に対するヒアリングを行い,在宅ぼけ老人問題と住居的対策の関係に関する従来の研究の到達点 および 研究課題を把握した。
2.在宅ぼけ老人に関するケーススタデイを行い,その結果をまとめ,住まいや住み方の工夫の実態等を次のように明らかにした。
・住まいや住み方の工夫の実例を収集した。工夫の内容は,失禁・徘徊・火災危険などに対する工夫および介護者の生活を守る工夫など様々であった。
・上記のような住み方の工夫を実施した結果,介護負担の軽減,問題行動の減少などの効果が生まれていることが具体的に確かめられた。
・介護苦労と生活空間には密接な関係があることがわかった。すなわち,痴呆性老人の問題行動(生活行動)を助長するような生活空間的要因が存在し,また,痴呆性老人の生活行動能力の低下を補い,問題行動の発生を防ぐような生活空間要因が存在する。
・痴呆性老人の行動をより多面的・科学的に理解し,優しく介護するためには,これまでの医学や福祉の視点だけではなく,住まいの視点が有効であることがわかった。
3.阪神・淡路大震災および平常時における生活空間や生活状況の変化がぼけ老人とその家族に及ぼした影響についてケーススタデイを行い,その影響の内容を具体的に把握した。
4.痴呆性老人のグループホーム・グループリビングについて調査を行い,住まいや住み方の工夫および地域とのつながりを具体的につかんだ。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 水野弘之: "痴呆性老人のための住居改善" THE COMMUNITY CARE. 8号. (1996)

  • [文献書誌] 水野弘之: "在宅痴呆性老人のケアのための住まいや住み方の工夫に関する研究" キリスト教社会福祉専門学校紀要『研究ジャーナル』. 13巻1号. (1996)

  • [文献書誌] 大橋美幸,水野弘之: "痴呆性老人の空間認知" 日本建築学会近畿支部研究報告集(計画系). 41号. (1996)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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