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1997 年度 実績報告書

近代科学技術の思想史的意義とその日本への導入

研究課題

研究課題/領域番号 08308003
研究機関東京大学

研究代表者

佐々木 力  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00134411)

研究分担者 橋本 毅彦  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (90237941)
信原 幸弘  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10180770)
野矢 茂樹  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (50198636)
今井 知正  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50110284)
村田 純一  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40134407)
キーワード科学 / 技術 / 近代日本 / 相対性理論 / 心身問題 / 文化移転 / 蘭学 / フランス
研究概要

平成9年度は昨年度の研究実績を受け継ぎ、研究を深化させるとともに、実績を国際舞台に問うことに重点を置いた。さらに東京大学の科学史・科学哲学研究室の研究資料の整備にも相当な資金を割いた。
まず、11月29日〜30日の研究集会において信原幸弘は「心理現象と法則性」で、心的現象が物理的現象の決定論的法則性に従わない独自性をもつことを説き、岡本拓司は「特殊相対性理論の形成史について」で、アインシュタインの電磁気学への精通を指摘し、これまでの相対性理論成立史を批判した。
研究成果の発表の一環として、夏にベルギーで開催された第20回国際科学史会議に古川安を覇権した。佐々木力は同会議においてシンポジウム組織責任者を務めたが、滞在期間が2週間を超えるため、自費参加を余儀なくされた。そして当研究グループとフランスのCNRS(国立科学研究センター)との研究者交流プログラムの一環として、3月初旬に吉田忠、3月下旬に古川安を、パリにそれぞれ1〜2週間、覇権し、西洋近代科学技術の日本への導入過程をエジプトと比較するセミナーで研究発表させ、さらにパリ第7大学で講演させることが決まっている。このことは今後の国際学術交流にとってきわめて大きな意義をもつものなので、旅費・滞在費を出した。なお、消耗品費にかなりの金額を費やしたが、これは書籍で複写扱いのもの(『国家総動員史』)を購入したためである。また謝金は、研究資料の整備、研究者の海外派遣のための事務手続きに用いた。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] MURATA,Junichi(村田純一): "Consciousness and the Mind-Body Problem" Masao,I., et al.,eds.,Cognition,Computation,and Consciousness,Oxford Univ.Press. 31-43 (1997)

  • [文献書誌] 村田 純一: "アスペクトの知覚-ウィトゲンシュタインの感性論" 岩城見一編,感性論-認識機械論としての美学,晃洋書房. 29-53 (1997)

  • [文献書誌] HASHIMOTO Takehiko(橋本毅彦): "Astronomy in Japan" John Lankford,ed.,History of Astronomy : An Encyclopedia,Garland. 250-253 (1997)

  • [文献書誌] 橋本 毅彦: "ルイ・バウアーの地磁気研究と第一次世界大戦" 科学史研究. 36. 1-8 (1997)

  • [文献書誌] 野矢 茂樹: "言語ゲームと言語ゲームの間" 現代思想. 26・1. 90-98 (1997)

  • [文献書誌] 信原 幸弘: "心・脳・機能主義" 哲学. 47. 42-54 (1996)

  • [文献書誌] 佐々木 力: "学問論-ポストモダニズムに抗して" 東京大学出版会, 270 (1997)

  • [文献書誌] 佐々木 力: "マルクス主義科学論" みすず書房, 514 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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