研究分担者 |
東郷 正美 法政大学, 社会学部, 教授 (70061231)
田上 高広 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80202159)
山路 敦 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40212287)
福田 洋一 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30133854)
竹村 恵二 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00201608)
|
研究概要 |
既存資料の検討素材として地質・地形論文の収集,地形図・地形分類図の収集整理,空中写真の収集,ボーリング資料・試料の収集整理,地球物理学的資料収集整理を,特に六甲-淡路島活断層帯,中央構造線地域,花折断層系,京都盆地西山断層系,養老断層系,鈴鹿東縁断層系について行なった. 空中写真による地形判読を前記の断層系地域で行い,その成果の一部は2万5千分の1都市圏活断層図の近畿圏17枚として報告するとともに,各断層の変動の特徴を整理しつつある. 野外地質調査では,上記の各地点で実施されたトチンチ調査に参加し,断層に伴う変形の様相や形態,活動履歴に関する情報を蓄積できた.また,六甲-淡路島活断層帯の研究として断層解剖計画のボーリングに参加し,野島断層の垂直変位量が約235mに及ぶ南東側上昇であることを明かにし,地表の断層位置と地下の断層位置との関係から,断層の平均傾斜が83°SEという結果を得るなど,新しい知見を入手した.さらに,断層破砕岩の岩石薄片観察や,アパタイトを用いたフィッション・トラック年代測定,化学分析などを継続中である.また,大阪堆積盆地内で得られた深層コアの記載を実施し,海成粘土及び火山灰により年代推定を行い,沈降側の年代情報の精度を高めた. さらに,兵庫県南部地震以後積極的に行われた各活断層系を横切る反射法断面図の収集につとめ,その解析を現在進めている.
|