研究分担者 |
田上 高広 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80202159)
山路 敦 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40212287)
竹村 惠二 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00201608)
植村 善博 仏教大学, 文学部, 助教授 (30257802)
東郷 正美 法政大学, 社会学部, 教授 (70061231)
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研究概要 |
近畿三角帯内の特に六甲-淡路島活断層帯,中央構造線活断層系,花折断層系,京都盆地西山断層系,養老断層系,鈴鹿東縁断層系などについて研究を行った. 上記の各地点で実施された物理探査,ボーリング調査,トレンチ調査に参加し,活断層に伴う変形の様相や形態,活動履歴に関する情報を蓄積できた.また,六甲-淡路島活断層帯の研究として,断層解剖計画のボーリング調査に参加し,野島断層沿いの地下構造を明らかにした.また,アパタイトを用いたフィッション・トラック年代測定を行い,岩石に残された熱履歴を解明し,その結果を東大地震研シンポジウムで発表して,今までの成果をまとめた.また,大阪堆積盆地や琵琶湖堆積盆地内で得られた深層コアの分析・記載を実施し,海成粘土及び火山灰の対比や同定によって、これらの年代推定を行い,沈降側の年代情報の精度を高めた.兵庫県南部地震以後に積極的に行われてきた各活断層系を横切る反射法地震探査の断面図の収集に努め,その解析を進めて報告をまとめた. 中央構造線活断層系に関連して,その西端にあたる別府湾周辺のテクトニクスの解明を反射法地震探査や重力探査の結果などを用いたシミュレーションで行い,横ずれ断層活動に伴う構造発達史を明らかにした.また,小断層に関して,新しい解析法を提案した.
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