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1998 年度 実績報告書

21世紀を展望した科学・技術教育の総合的な教育課程編成試案の策定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08308006
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

木村 捨雄  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90000059)

研究分担者 松川 正樹  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30127914)
細矢 治夫  お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (10017204)
武村 重和  広島大学, 教育学部, 教授 (70112159)
高橋 景一  国際基督教大学, 教養学部, 教授 (40011481)
坂元 昂  放送教育開発センター, 所長 (00016338)
キーワード教育課程の編成 / 小学校科学教育カリキュラム / 中学校科学教育カリキュラム / 高等学校科学教育カリキュラム / 理科カリキュラム / 算数数学カリキュラム / 技術教育カリキュラム / 総合理科
研究概要

1. 新教育課程編成の基本骨格とカリキュラム編成理論の構築:21世紀の「変革の時代」の社会でその社会を担う子ども達が文化・学術を創造し,豊かな生活をおくり,個人として健全な成長をなし遂げていくことができる資質能力を学校教育の中で培うことができる,新しい教育課程,『新科学知』カリキュラム開発モデルを提案した。特に,カリキュラム開発理論の3大要素((1)近未来社会の変容予測からの社会的要請,(2)学問体系からの要請,(3)子どもの成長発達からの要請)の中で,前2者を強調した『新科学知』カリキュラムを構想した。特に,科学は本来的に「未知の世界,未踏の世界を解きあかす」こと,つまり「探る」ことにある(科学的課題探究能力)。解きあかされた世界の知識を「知る」こと(科学的知識)のみではないとの認識に立ち,未踏の世界を解き明かす「科学的な問いの体系」としての『新科学知』を基盤にした「総合化の科学技術教育」を構想した。これには,日常生活との関連を深め,社会・文化・環境・生態系への理解を深める科学的素養を基盤に,「発見・創造の連鎖」としての探究的問題解決能力を高める科学の教育課程編成モデルを提案した。
2. 小学校・中学校段階の科学教育のカリキュラムの編成:学問体系としての教育課程に代わる,地域カリキュラム,学校カリキュラム(環境教育・福祉教育等を含む)を含むカリキュラム編成理論を固め,For Allに代わる現実世界を出発点に,“生活や文化"に密着した“生活と文化の科学教育"カリキュラムを提案した。
3. 中学校・高等学校段階の科学教育のカリキュラムの編成:これまでの分科主義の科学教育課程を排し,『新科学知』を実現する「自然科」,自然と人間(科学)・文化(人文科学)とを融合した新しい総合理科の立場からの中高一貫の理科カリキュラムのを提案した。

  • 研究成果

    (30件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (30件)

  • [文献書誌] 木村 捨雄: "“未来社会を創造する教育"に向けての統計情報教育-総合学習:「情報創造」を基盤にする統計的思考力・統計的探求能力を高める統計情報教育-" 統計教育研究(全国統計教育研究協議会). Vol.32,No.1. 5-32 (1998)

  • [文献書誌] 大村 和人・木村 捨雄: "「問いの体系」の獲得を支援する中学校理科地学ソフトウェアの開発研究" 科教研報(日本科学教育学会). Vol.12,No.3. 7-12 (1998)

  • [文献書誌] 嶺井 秀夫・木村 捨雄: "中学校理科教育における子どもの創造性の特質と授業改善に関する研究" 科教研報(日本科学教育学会). Vol.12,No.3. 25-30 (1998)

  • [文献書誌] 小畑 寿・木村 捨雄: "実験数学をベースにした関数の「よさ」感得と授業改善に関する研究" 科教研報(日本科学教育学会). Vol.12,No.3. 47-52 (1998)

  • [文献書誌] 本松 裕二・木村 捨雄: "非定型的求積問題の問題解決における高次思考と問題解決プロセスに関する研究(1)" 科教研報(日本科学教育学会). Vol.13,No.1. 23-28 (1998)

  • [文献書誌] 宮田 敏郎・木村 捨雄: "力学事象における事象特性の精緻化と中学生の思考特性に関する研究(2)" 科教研報(日本科学教育学会). Vol.13,No.1. 7-10 (1998)

  • [文献書誌] 坂元 昂・木村 捨雄: "21世紀の科学教育について" 学術の動向(日本学術協力財団). Vol.4,No.3. 64-69 (1998)

  • [文献書誌] 武村 重和: "広島市における博物館ネットワークと学校理科教育との連携" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 371-372 (1998)

  • [文献書誌] 能田 伸彦: "北米における数学カリキュラム開発の動向-アメリカ・ジョージア州のフレームワークの紹介-" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 145-146 (1998)

  • [文献書誌] 伊藤 説朗: "子供の個性を生かす数学教育の立場から" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 7-10 (1998)

  • [文献書誌] 戸北 凱惟: "科学教育改革の動向-フランス-" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 355-356 (1998)

  • [文献書誌] 小川 正賢: "科学教育における高校と大学との接続:新しい課題" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 443-444 (1998)

  • [文献書誌] 熊野 善介: "科学教育改革の動向-アメリカ-" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 357-358 (1998)

  • [文献書誌] 中山 玄三: "現代的諸課題に対応する科学教育課程の編成" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 363-364 (1998)

  • [文献書誌] 木村 捨雄: "科学教育の教育課程編成の改革と21世紀に向けての科学教育" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 3-4 (1998)

  • [文献書誌] 木村 捨雄: "教育実践および実践学研究の強化を基盤にした科学教育と教師教育の転換" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 37-38 (1998)

  • [文献書誌] 木村 捨雄: "新しい科学教育の教育課程編成と改訂についての研究活動-“変化する社会に対応する教育"から“創造と共生の社会の教育"に向けて-" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 353-354 (1998)

  • [文献書誌] 大木 道則: "科学教育の将来-国民的素養と専門家養成" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 21-24 (1998)

  • [文献書誌] 今堀 宏三: "21世紀に生きる人材育成をみたす科学教育-21世紀の科学技術振興のために-" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 25-28 (1998)

  • [文献書誌] 藤田 宏: "科学教育に於る多元的な価値観からの基本課題" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 29-32 (1998)

  • [文献書誌] 坂元 昂: "日本の科学教育課程-歴史的変遷をふまえた情報教育カリキュラムの長期的展望" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 33-36 (1998)

  • [文献書誌] 吉村 忠与志・青山義弘: "事前学習のためのインターネット上での学生実験ビデオ教材の利用" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 349-350 (1998)

  • [文献書誌] 大高 泉・鶴岡義彦: "日本の教員養成系大学・学部における環境教育の現状と課題" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 389-390 (1998)

  • [文献書誌] 宮田 敏郎・木村 捨雄: "力学事象における事象特性の精緻化と中学生の思考特性に関する研究(1)" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 75-76 (1998)

  • [文献書誌] 山本 泰寛・木村 捨雄: "数学的知性を涵養するカリキュラム開発に関する研究" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 409-410 (1998)

  • [文献書誌] 池本 佳正・木村 捨雄: "応用数学的カリキュラムの再構築に関する研究" 日本科学教育学会年会論文集(日本科学教育学会). No.22. 417-418 (1998)

  • [文献書誌] 宮田 俊郎・木村 捨雄: "力学事象における事象特性の精緻化と中学生の思考特性に関する研究(3)" 日本教育実践学会第1回研究大会論文集(日本教育実践学会). No.1. 73-76 (1998)

  • [文献書誌] 藤山 三樹・木村 捨雄: "実験数学を基盤とした図形分野における非定型的課題に対する問題解決過程の実証的研究" 日本教育実践学会第1回研究大会論文集(日本教育実践学会). No.1. 77-78 (1998)

  • [文献書誌] 山本 泰寛・木村 捨雄: "数学的知性を涵養するカリキュラム開発に関する研究" 日本教育実践学会第1回研究大会論文集(日本教育実践学会). No.1. 79-80 (1998)

  • [文献書誌] 本松 裕二・木村 捨雄: "非定型的求積問題の問題解決における高次思考と問題解決プロセスに関する研究(2)" 日本教育実践学会第1回研究大会論文集(日本教育実践学会). No.1. 83-86 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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