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1996 年度 実績報告書

日本における授業研究方法論の系譜と体系化に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08308009
研究種目

基盤研究(A)

応募区分総合
研究機関大阪大学

研究代表者

井上 光洋  大阪大学, 人間科学部, 教授 (60016491)

研究分担者 吉崎 静夫  日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20116130)
西之園 晴夫  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90027673)
生田 孝至  新潟大学, 教育学部, 教授 (20018823)
山口 好和  大阪大学, 人間科学部, 助手 (30271018)
菅井 勝雄  大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
キーワード授業研究方法論 / 授業研究 / 授業分析 / 授業評価 / 教授行動 / データベース
研究概要

本研究の目的は、日本における授業研究について、I.授業記録の方法、II.授業記録の対象、III.授業分析・評価の視点、IV.方法論の4軸からなる分析枠組みを設定し、諸授業研究の特徴・関連構造・系譜を明らかにすることと、将来授業研究に必要とされる、新しい方法論(認知科学・人工知能)などの適用の可能性、授業研究と教師教育との関連を明らかにすることの2点であった。今年度は、いくつかのアプローチごとに原資料を収集・整理しつつ系譜と関連性を明らかにすることに重点をおいた。具体的には、まず、大正自由教育の旗手である木下竹次の授業論を解明するために、授業研究および学習指導法の中に含まれた特質を洗い出すことを試みた。また、大村はま、斉藤喜博(島小学校)、東井義雄などに見られる熟練教師の授業研究方法論について、原資料の記述内容の構造化を通じて、その特質を顕在化することを試みた。さらに、教育技術の法則化運動に見られる現代の若手教師による授業研究・分析の方法・手続きについて、「教授行動の選択系列のアセスメント」の手法を用いて、その特徴を明らかにした。これらの成果は、直接的に授業研究方法論の体系化に関するテーマ設定ではないものの、それぞれ日本教育方法学会、日本教育学会、日本教育工学会での年会で報告されている。
次年度以降の課題として、以下の点があげられる。まず、過去数十年の授業研究の系譜について整理・類型化されたものを批判的に検討し、再整理を行うとともにその際の手続きを明確化する必要がある。さらに、原資料の収集・整理過程において、データベースの構築が必要不可欠となるが、その整理枠組みもデータの参照有用性を高めるように逐次改善する必要がある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 山口好和、西森章子、井上光洋: "島小研究報告第13集「基礎学力と教育技術」の分析" 日本教育学会第55回大会 自由研究発表集録. 184-185 (1996)

  • [文献書誌] 西森章子、永田智子、井上光洋: "木下竹次の授業論-回想録「新教育の探究者」の分析を通じて-" 日本教育方法学会第32回大会発表要旨. 36-37 (1996)

  • [文献書誌] 細川和仁、井上光洋ほか: "向山洋一の授業「小学校6年社会・江戸時代の人口」の分析" 日本教育工学会第12回大会講演論文集. 107-108 (1996)

  • [文献書誌] 西森章子、井上光洋: "「島小の女教師」における教師の成長" 日本教育工学会第12回大会講演論文集. 467-468 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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