研究課題
環境教育の重要性、必要性が社会的に大きく叫ばれるようになった。しかし、環境教育とは何であるか。誰を対象にどのように実施すべきものであるかについては、いろいろな考え方があり、環境教育の基本理念・概念というものは世界的にみても確立していない。わが国においては、環境教育が公害教育として始められた不幸な歴史がある。また、英・米国において学校教育、社会教育の場において実施されてきた「自然研究」、「野外教育」、「自然保全教育」という内容はほとんどわが国においては実施されなかった。そのため、環境教育と言われていても、その内容は自然研究、野外教育、自然保全教育にしか過ぎないものが多く見られる。本研究は上記事実を踏まえた上で、次の2つを中心に行うことを計画、実施を行ってきた。(1) 環境教育の基本理念・概念の確立(1) 世界各国の状況の調査 (3) 面接にいより収集した意見のとりまとめ(2) 国内の各分野の研究者等が環境教育に (4) 以上の結果に基づく、検討・討論何を求めているかの面接調査(2) 基本理念・概念の学校への展開(1) 環境教育の現状の調査 (3) どのように展開するかの原案作成・試行(2) 環境教育の実施の場についての検討 (4) 最終展開案の作成上記研究によってえたものを研究分担者各自がとりまとめ、報告書を作成、広く配付する計画である。