研究課題/領域番号 |
08308016
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
花篤 實 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90030353)
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研究分担者 |
阿部 寿文 大阪女子短期大学, 児童教育科, 助教授 (90159434)
上山 浩 三重大学, 教育学部, 助教授 (90223510)
福本 謹一 兵庫教育大学, 芸術系教育講座, 助教授 (80165315)
長田 謙一 千葉大学, 教育学部, 教授 (20109151)
長谷川 哲哉 和歌山大学, 教育学部, 教授 (50031810)
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キーワード | メディア論と美術教育 / 異文化理解と美術教育 / ポストモダン / マルチメディア教材 / 美術教育と社会的視点 / 表現と社会的影響 / メディアアート / ドイツ・ミューズ教育 |
研究概要 |
メディアという概念を広くバーチャルな体験を保証する媒体一般と捉えることにより、リアルとバーチャルまたは直接経験と間接経験の相互補完的な関係性の中で、子どもの認識や表現が発生すること、また文化生成またはその理解とも関わる問題であることが確認される。従ってメディア問題の探求と文化理解の問題は交差していることが共通理解となった。また、ものとの直接的関わりのみが美術教育の潜在的領域ではないことも明らかとなった。 今年度の研究はこうしたメディアと異文化理解の問題を、インターネットと美術教育、画像データベースの課題、表現の生起とメディア、ドイツ・ミューズ教育との関連など研究分担者らの多様な視点からの考察を試みた。また、フィールドワークとして南インド、タイ、ネパールなどの美術教育とワークショップの検証を試みた。 モダンからポストモダンへと移行する現代の潮流の中で、美術と美術教育の双方でその社会的機能の検証が課題となっている。こうした状況の中で両者の問題を検証するため、フロリダ州立大学教授トム・アンダーソンからレビューを受けた。 子どもの表現に関わる社会的影響と、その認識に基づいた指導法を展開したB・ウイルソンらの著書「美術からの描画指導」を研究代表者・花篤實を中心として、メディアと教育に関わる本研究の関連活動として翻訳出版した。 これらの一連の研究作業はAメディア教育グループ、B異文化理解教育グループ、C教材開発グループそれぞれになされてきたが、次年度の最終的段階に向けて現在一連の研究の整理統合を試みている。
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