研究課題
基盤研究(A)
1)研究計画に従い、中国語、韓国語、英語母語話者各30人(初級、中級、上級、各10人)合計90人を対象にACTFLに基づくOPIの音声談話資料を収集し、その文字化を進めるとともに、お茶の水女子大学でこれまでの縦断研究の成果をまとめる作業と新たな観点での縦断研究に着手した。2)さらに、研究代表者、分担者、協力者が音声班、文法班、社会言語班のグループに分かれて、OPI以外のデータも含めてそれぞれの研究課題と取り組んだ。定期的に会合を持ち、データの分析方法や分析結果などについて集中的討議を行った。4)検討した9種類の成果を中間報告としてまとめ、「第二言語習得研究会」全国大会(於京都外国語大学、平成8年12月14日、15日開催)で「第2言語としての日本語の習得に関する総合研究」の題でカッケンブッシュが代表として発表し、他の研究者、研究グループからコメントやアドバイスを得た。5)代表者の発表は以下の題目についてであった:「英語を母語とする初級日本語学習者を対象とした縦断的研究」、「OPIと第二言語習得研究」、「関西における接触場面に関する総合的研究」、「日本語学習者の作文の分析」、「外来語にみられる日本語化規則の習得」、「中国語話者における指示詞コ・ソ・アの言語転移」、「日本人と日本語学習者の外来語の形成-日本語、英語、中国語、韓国語話者の結果から」、「発音の評価に関わる音響的特徴とその習得に関する研究」、「英語、中国語、韓国語話者によるゼロ代名詞の習得」。6)平成9年7月6日〜10日にメルボルンで開催されるオーストラリア日本研究学会で発表する6論文の準備を行った。
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