IGBP(地球圏-生物圏国際協同研究)は、ICSUの提唱を受けて1990年に開始された研究計画で、現在8つのコアプロジェクト等について国際協同研究が実施されている。わが国では文部省の国際協同研究経費による前期5年が1996年度で終了するほか、他省庁でも多数のIGBP関連研究が行われている。「IGBP-BAHC-JUCO国際シンポジウム」は、IGBPコアプロジェクトのうちの2つ、BAHC(水循環の生物的側面)とLUCO(土地利用・被覆変化)の研究グループが合同で開催して、世界最初の国際シンポジウムである。このシンポジウムのために国内で組織委員会と実行委員会を組織し、準備と実行のために度重なる会合を行った。また広く海外から発表論文を公募するために、パンフレットを印刷して世界中へ配布した。その結果、招待講演者を含めて約100篇の応募があり、その中から70篇を選んでプログラムを作成した。また、各発表者4ページのアブストラクト集Proceedings of IGBP/BAHC-LUCC Joint Inter-Core Projects Symposium on Interactions between the Hydrological Cycle and Land Use/Cover (239p.)を事前に印刷し、参加者全員に配布した。最終的な参加者は135名、国内参加者(外国人留学生を含む)92名、外国参加者は43名で、シンポジウムは成功裡に終了した。
|