研究課題/領域番号 |
08358010
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 龍治 東京大学, 海洋研究所, 教授 (20013576)
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研究分担者 |
酒井 敏 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (30144299)
日比谷 紀之 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (80192714)
植田 洋匡 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (70026186)
木田 秀次 京都大学, 理学研究科, 教授 (60252417)
新野 宏 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (90272525)
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キーワード | 地球環境 / 物質拡散 / 乱流 / 物質輸送 / 大気拡散 / 環境流体 |
研究概要 |
大気・海洋など環境流体における物質の輸送・拡散は、さまざまな環境問題に関連して重要である。 大気中のグローバルな輸送拡散過程は、大気中に放出されたフロンガスや人為起源の二酸化炭素の挙動を知る上で注目されている。また、海面から蒸発した水蒸気がどのような過程を経て上空まで輸送されるかという問題も気候形成に関連して重要である。 環境流体中における熱・物質の拡散過程を解明し、環境に対する人類の活動のインパクトの評価に役立てることを目的とし、環境流体における物質の大規模な輸送拡散機構に関する重点領域研究の研究計画を立案するために、閉じた領域内で時間的に変動する流れによる物質の輸送過程の研究を行っている流体力学・海洋学・気象学の各分野の研究者が集まって97年7月29日に東京の工学院大学で、また97年11月18-19日にJR総研米原風洞技術センター及び長浜ロイヤルホテルにて研究集会を行った。これらの集会において、各分野で問題となっている輸送拡散現象について研究者相互の共通理解を深めると共に、環境流体における物質の大規模な輸送拡散機構の研究を組織的に行うための方策についての活発な討論を行った。その結果、これまで比較的独立して研究を行い、それぞれ独自の問題を抱えてきた各分野間の研究者が有機的な連携を深めることにより、それぞれの問題の解決が進み、更にその成果をもとにして環境流体中における熱・物質の拡散過程という複雑でかつ人類の未来に関わる重要な問題に対して重要な貢献が行えるという共通の認識に達し、平成10年度発足の重点領域研究として、「地球環境流体中における大規模な物質拡散」を立案申請した。
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