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1997 年度 実績報告書

防災意識,災害時の認知的行動,災害の記録に関する認知心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08401005
研究機関大阪市立大学

研究代表者

上野 雄宏  大阪市立大学, 文学部, 教授 (10047079)

研究分担者 天ケ瀬 正博  大阪市立大学, 文学部, 助手 (00254376)
辻本 英夫  大阪市立大学, 文学部, 助教授 (90145764)
太城 敬良  大阪市立大学, 文学部, 教授 (00047250)
梅本 守  大阪市立大学, 文学部, 教授 (60101284)
キーワード防災意識 / 災害時の認知的行動 / 睡眠深度 / 事象関連電位
研究概要

今年度は,(1)防災意識と災害の記録に関する調査,(2)災害時の認知-運動的達成に関する実験,(3)脳波学的睡眠深度と事象関連電位の関係についての実験,及び,(4)災害時の認知的行動に関する実験を行った.(1)防災意識調査は,阪神淡路大震災を契機とした防災意識の変化を調べることを目的として,震災前の平成5年に大阪市立大学生を対象に実施した調査に新たな項目を追加し,これまでに平成7,8,9年(本年度)に大阪市立大学生を対象に3回実施した.8年までの調査結果を中間報告として本学文学部紀要に発表した.(2)災害時の認知-運動的達成に関する実験では,災害発生による視環境の変容に対する運動的適応を想定し,それを視野変換眼鏡着用時における運動的適応としてシミュレートした実験を行った.被験者に側方置換プリズム眼鏡を6時間着用させ,リーチング,姿勢維持,歩行などの運動における順応が各種の課題の達成から検討された.また,運動解析装置及び重心計による運動反応の記録も行われた.実験結果の一部を日本心理学会年次大会にて発表し,運動解析データの分析を現在実施中である.(3)脳波学的睡眠深度と事象関連電位の関係についての実験では,かかる震災が就寝中に発生したことから,睡眠時の認知反応を脳波学的睡眠深度と外的な事象の認知に伴って生じる事象関連電位との関係から検討した.被験者の睡眠深度を脳波計で終夜モニターしながら,音刺激呈示によって生じる事象関連電位が記録された.現在そのデータの集計及び検討中である.(4)災害時の認知的行動に関する実験については,避難経路図の呈示法と反応エラーに関する実験を行った.また,災害時の地形変容及びランドマーク等の地理的手がかりの喪失への対処行動を調べる実験と,空間識失調を想定・シミュレートした左右置換視界への適応を調べる実験とを計画し,その実施のためにパーソナル・コンピュータ上でバーチャル環境を構築中である.

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] 天ケ瀬正博: "地震に対する防災意識への阪神淡路大震災の影響,および,その経年変化(中間報告)" 人文研究(大阪市立大学文学部紀要). 第49巻. 37-66 (1997)

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公開日: 1999-03-14   更新日: 2016-04-21  

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