研究課題/領域番号 |
08401014
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
網干 善教 関西大学, 文学部, 教授 (90067463)
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研究分担者 |
米田 文孝 日, 印共同学術調査, 調査研究員
木庭 元晴 関西大学, 文学部, 教授 (40141949)
高橋 誠一 関西大学, 文学部, 教授 (00025082)
末尾 至行 関西大学, 文学部, 教授 (80067462)
薗田 香融 関西大学, 文学部, 教授 (40067492)
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キーワード | 放射性炭素年代(測定法) / 液体シンチレーション測定器 / 考古学・地理学データベース |
研究概要 |
当初予定しました本年度の研究目的は、ほぼ達成することができました。本年度の主要な研究目的である年代測定関連について、以下に記します。 1.低レベル液体シンチレーション測定器(ワラック社製クワンタラス1220)をこの総代理店ファルマシア社から導入し、所定の調査を実施しました。 2.考古学・地理学関連の年代試料を上記の液体シンチレーション測定器に供するための化学反応回路であるベンゼン合成装置一式(日本大学,小元久仁夫教授設計)を佐々木化学に注文し、その完成をみました。 3.従来の多くの研究を参照し、小元久仁夫教授の指導も得て、年代試料の処理過程を決定しました。その上で、最も適正と思われる周辺機材・試薬・触媒などを購入しました。 4.現代炭素、デッドカーボンなどの標準資料を得て、ベンゼン合成装置などによってベンゼンを合成し、液体シンチレーション測定器によって計測し、適正な検量線を作成することができました。今後、複数の年代測定機関の試料を計測し、クロスチェックを実施する予定です。なお、インド・サヘ-ト遺跡から産出した炭やマジュロ環礁のサンゴ化石などの具体的試料も計測過程にあります。 来年度のデータベースの構築のために、種々のハードウェア、ソフトウェアを検討し、一応、現在市場に出ている後継のものを採用する予定です。考古学・地理学関連の画像と地理情報システムの使用環境について検討し、ほぼ設計内容は決定しました。学内LAN実験を実施し、成功しました。ホームページの作成はいまだ実施していません。 考古学・地理学データベース構築のための既存資料の検討を考古学・歴史学・歴史地理学の立場から実施しました。
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