研究課題/領域番号 |
08401016
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
相田 満 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (00249921)
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研究分担者 |
中村 康夫 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (60144680)
永村 眞 日本女子大学, 文学部, 教授 (40107470)
松村 雄二 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (10086689)
原 正一郎 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (50218616)
北村 啓子 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (60204913)
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キーワード | データベース / 共有化 / シソ-ラス / キーワード / ダウンサイジング / 検索 / ブラウジング / 用語階層化 |
研究概要 |
1.システム開発着手・データフォーマット策定完了 本年度は研究分担者個々人の構築するシソ-ラスデータの情報仕様を基に、その特色を吸収したシソ-ラスフォーマットを決定し、運用プログラム及び開発作業に着手した。 開発されるプログラムは、32ビットWindowシステム上で動作するもので、JIS X221国際符号化文字集合(CJK統合漢字)準拠の20,902字(漢字部分)の文字セットによるシソ-ラス運用という、シソ-ラス運用プログラムとしては、まだ国内でも類を見ない規格を要件としている。 2.システムシソ-ラス形成作業 それにともない、当該文字セットにおける異体字テーブル等も含め、データ運用のためのシステム的シソ-ラスを予め形成しておく必要があり、補助漢字部分のシソ-ラスも作成した。実際の運用のためには、JIS第一・第二水準字における異体字テーブルとの統合作業が必要となるが、それについては次年度の作業となる。 3.文献目録作成作業への応用実験 本システムで運用を構想するデータに、連想・類義・関連語のシソ-ラスがある。これは、たとえば百科事典における見出し語と関連参照項目との関係のように、語彙間に有機的な関連性を持ったシソ-ラスデータで、いわゆる類義語辞書よりもさらに広範な内容を持つ。 研究の遂行にあたり、検索者の思考を補助するシソ-ラスデータを上記データの運用と認識し、その実用的な運用システムを研究・開発の主眼に据えた。システム開発に並行して、当該シソ-ラス運用の有効性を検証すべく、文献目録を概念語のシソ-ラス語彙の連結により配列し、冊子形式に出力するという作業を試みた。その結果、階層化シソ-ラスを利用して、大量のデータを独立した目的毎に細分類・ビジョンを変えながら利用するという、本研究意図の意義を確認できたことは一つの成果であるといえる。
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